冷凍・解凍の手間なし!冷蔵庫から出して直ぐ食べられるたらこの保存法

作り方

ご飯のおかずとしてもお酒の友にもなる、「たらこ」は本当に優秀な食材です。大好きな人は一度の食事に一腹を食べきってしまうこともあるでしょう。しかし、心配なのは健康面のことです。

たらこは、塩分やコレステロールに注意が必要な人にとっては要注意です。そして、鮮度が落ちやすい食材でもあるので、保存方法が難しいでしょう。たらこは鮮度が落ちないうちに冷凍保存するのが一番ですが、それには冷凍・解凍の手間と時間がかかります。ここでは美味しいたらこを少しづつ手間なく食べるための、とっておきの保存方法をご紹介します。

1.まずは知っておこう、たらこの栄養

たらこは「スケトウダラ」の卵巣を塩漬けしたものです。魚卵のなかでもとく栄養が高く、その独特のコクとうまみにハマっている人も多いでしょう。まずはたらこの基本的な栄養から見ていきましょう。

1-1.たらこの4大栄養素

たらこに含まれる栄養はたくさんありますが、なかでも「ビタミンE」、「タウリン」、「パントテン酸」、「タンパク質」が多く含まれています。

ビタミンEは、昔から代謝を促す作用があり、冷え性の予防につながるとされています。またホルモンの分泌にも役立つので、アンチエイジング効果にも期待ができるでしょう。そしてタウリンには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用があります。これにより肝機能を強化し、生活習慣病を予防することにもつながります。

パントテン酸は、あまり聞きなれない栄養素かもしれません。しかし抗ストレスビタミンとも呼ばれており、食べることで疲れや虚無感、イライラ感を軽減する作用に期待ができます。最後にタンパク質は、人が生きていくうえで欠かせない栄養素です。適度な量を食べることで筋肉量をアップし、ダイエット効果にも期待ができるでしょう。

1-2.痛風の人は食べてはいけない!?

たらこは「痛風持ちの人は食べてはいけない」といいます。これは残念ながら事実です。たらこや明太子にはプリンタ体が多く含まれており、食べることで尿酸値を上げてしまいます。痛風は尿酸値が上がることで足などに激痛が走る病気なので、たらこは食べない方が良いのです。栄養価が高い反面、コレステロールやプリン体が豊富に含まれているので、医者からたらこを制限されている人も多いでしょう。ただ、同じ魚卵でもイクラであれば、プリン体の数値は低いです。持病のある人は、魚卵の種類を見極めて食べることが大切です。

1-3.カロリーよりも塩分に注意

たらこ自体はそれほどカロリーが高いわけではありません。例えば、たらこ100g当たりのカロリーは140kcalです。これは他の魚卵と比べると、いくらは100g当たり272kcal 、筋子は100g当たり282kcalなので、低いことがわかります。ちなみに豚ロース100gあたりのカロリーはおよそ200kcalなので、やはりたらこ自体はそれほどカロリーが高くないといえるでしょう。

しかし、たらこは基本的に塩漬けにされていることが多いです。そのため、塩分濃度5%ほどになっています。これは味噌汁の塩分濃度が平均的に0.8~1%程度とされているので、たらこはそれに比べると塩分が多いことが分かります。ごはんと食べると相性が良い塩気ですが、食べ過ぎは塩分の摂り過ぎにもなるので注意しましょう。

2.たらこの保存方法

ここからは、たらこの便利な保存方法について紹介します。たらこは、ひとはらずつ冷凍保存といった保存も可能ですが、食べる分量だけ気軽に取り出せる保存方法もあるのです。それはオリーブオイルに漬けこむ方法です。

2-1.これで簡単!たらこのおススメ保存方法

材料
  • オリーブオイル 2分の1カップ
  • たらこ 100gほど(切子3本)
  • 塩昆布 少々

作り方

  1. たらこは皮を剥ぎ、清潔な保存ビンなどに平らにならして入れる
  2. 1に塩昆布、オリーブオイルを入れる
  3. 2を軽く混ぜ合わせる
  4. 冷蔵庫に入れて完成

バラバラになったたらこでも、オリーブオイルに漬けこむことにより扱いやすくなり、保存も簡単です。冷蔵庫に入れておけば3週間ほどは日持ちが利くので、使いたいときにすぐ使えるというメリットがあります。

2-2.たらこのオリーブオイル漬け、その利用方法

上記で紹介した保存方法は、和洋中を問わずどんな料理にも使うことができます。

  • ごはんにかけてふりかけ代わりに
  • パンに塗ってたらこトースト
  • パスタに混ぜてパスタソース
  • マヨネーズに混ぜてたらこマヨネーズ
  • サラダにかけてドレッシング

たらこのオリーブオイル漬けは、何にでも使えるのが大きなメリットです。茹でた野菜に混ぜ込むだけで、簡単にたらこソテーが完成するでしょう。ちなみに、この保存方法はたらこに限らず明太子でも可能です。特に明太子は辛いので、たくさんの量を一度に食べられないこともあるでしょう。そんなときにオイル漬けとして保存しておけば、料理のアクセントに便利に使うこともできます。

2-3.たらこを丸ごと漬け込んでもOK

上記の方法では、たらこの皮を剥いてバラバラになった状態での保存を行いました。この方がたらこをカットする必要がなく、使う時にスプーンですくいあげられるからです。

しかし、オリーブオイル漬けはたらこをそのまま数本入れてもOKです。浮き上がらないようにしっかりと瓶などに漬け込むことがポイントです。また塩昆布だけではなく、ローリエ1枚と赤唐辛子1本を加えてみるのも良いです。この方法だと洋風なたらこの味わいが楽しめるので、パスタソースやタラモサラダといった使い方にピッタリでしょう。

オリーブオイルに漬けこんだたらこは、冷凍保存に比べると味が落ちることなく、マイルドになってうまみがアップします。また、たらこの塩気がオリーブオイルに浸透するため、オイルだけを調理油として活用するのも良いでしょう。

3.たらこの冷凍保存方法

たらこのオリーブオイル漬けは、食べたいときにすぐ利用できるのでとっても便利です。しかし冷蔵庫で3週間ほどの保存期間なので、それ以上保存しておきたい場合は冷凍保存がおすすめです。

3-1.冷蔵保存は1週間、冷凍は1カ月を目安に

一般的なたらこの保存方法として、ラップに包んで冷蔵か冷凍保存があります。いずれにせよひとはらずつをラップに包み、空気に触れさせないことがポイントです。当然ながらたらこは魚卵なので、常温に長く置いておくと腐ってしまいます。とくに湿度の高い夏場は傷みやすいので、食べきれない場合はすぐに冷蔵庫に入れましょう。

また、冷凍保存は3カ月ほど保存することも可能ですが、味が落ちてしまいます。1カ月を超えると、たらこのうまみと風味は落ちてしまうため、長くとも一カ月を目安に食べきるようにしましょう

3-2.冷凍保存はカットしておくのがおススメ

たらこを冷凍するとき、その形のままラップに包んで保存してしまう人も多いでしょう。しかし、いざ使おうとすると1本そのまま解凍しなくてはならず、食べきれないこともあるようです。とくにちょっとだけ食べたいというとき、丸ごとひとはら冷凍してしまうと、解凍後に食べきれなかったたらこを無駄にしてしまうケースも多いです。

そうならないよう、冷凍保存の場合はあらかじめ切っておくのがおすすめです。ひとはらのたらこを4つくらいにカットして置けば、ちょっと食べたいといったときに便利でしょう。またマヨネーズに混ぜる使い方も、このくらいの大きさにカットしておけば手間取りません。

3-3.たらこの解凍方法は?

たらこを冷凍した場合、解凍しなくては調理できません。おススメの方法は次の順番です。

  1. 冷蔵庫にうつしてじっくり解凍
  2. 常温にうつして自然解凍
  3. 電子レンジ解凍

たらこのうまみが逃げてしまう原因はドリップが出ることです。すぐに解凍したい場合はレンジが便利ですが、このやり方はドリップが出てしまうため、たらこのうまみや風味が逃げてしまうでしょう。なるべく冷蔵庫にうつし、じっくりと解凍するのがおススメです。また、カットしてあるたらこなら、冷凍してあってもアツアツのごはんに乗せることで、自然に解凍できるでしょう。

まとめ

たらこは冷蔵、冷凍保存が一般的ですが、今日紹介したオリーブオイルに漬けこむ方法もおススメです。この方法なら使いたいときにすぐ活用でき、オリーブオイルのおかげでうま味がアップしているという特徴もあります。

ちなみに冬にオリーブオイルに漬けこむと、白く固まることもあります。しかしこれは性質上のことであり、なんら問題はありません。オリーブオイルに漬けこむ保存方法は、多くの料理に簡単に使うことができて非常に便利です。たらこをたくさん購入した際は、ぜひ、この保存方法に挑戦してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました