特売で買ったたくさんの旬野菜で漬物づくり 冷凍保存はできる?

作り方

旬の野菜は安くて栄養も満点です。塩もみや漬物にすればたくさんたべられますが、毎日同じ物が続くとさすがに飽きてきます。冷蔵庫に入れても、元は生野菜なのであまり日持ちはしないでしょう。そこで思い浮かぶのは「冷凍」での保存です。ただ、漬物ってそもそも冷凍できるのでしょうか?ここでは、冷凍保存できる漬物のレシピや、冷凍保存によるメリットなどを紹介します。

1.漬物は冷凍保存できるのか

漬物の冷凍保存は可能か、結論からいうと、その答えは「Yes」です。漬物は、生野菜と違って塩分などが含まれており、冷凍しても野菜の組織が壊れにくく、美味しく食べられます。ただ、冷凍方法には少しコツが必要です

1-1.漬物を冷凍するときのコツ

基本的に、漬物はどのような種類であっても冷凍できます。ただ「水分が多い漬物」は、あまり向いていません。そのため、漬物を冷凍するときは汁気を切るのが重要です。

例えば、野沢菜といった漬物は漬汁につかっているため、水分を多く含みます。漬け汁のまま冷凍をすることもできますが、解凍後の野沢菜は水分が抜けてしまい、噛んでもなかなか噛み切れず、ベチャベチャしてしまうのです。

そこでおすすめなのは「水分を切って小分けにしてラップをする」方法です。野沢菜の汁気を軽く絞り、キッチンペーパーなどで軽く押さえてから小分けにしてラップで包みます。こうすることで解凍後にも歯触りの良い野沢菜が楽しめるでしょう。 参照https://www.marsho.jp/company/faq.html

1-2.解凍は「自然解凍」が良い

冷凍した漬物を解凍するには、自然解凍がおすすめです。電子レンジや湯煎などの方法は向いていません。自然解凍も、冷凍状態をいきなり常温で解凍するのではなく、冷蔵庫にうつして一晩かけてじっくりと解凍していきます。こうすることで漬物に含まれている水分は逃げにくくなり、多少歯ごたえは落ちるものの、風味はそのままの漬物を楽しむことができます。

ただ、正直なところ、冷凍した漬物と、そうではないものを比べると、冷凍した漬物の方がややうま味は抜けてしまうことが多いです。そのため、冷凍後はそのまま食べるだけでなく、チャーハンなどの材料として活用するのも良いでしょう。

1-3.冷凍漬物の保存期間は?

冷凍をすれば、いつまでも保存できるような気もしますが、実際はそうではありません。冷凍した漬物の保存期間は、長くても2カ月です。それ以上冷凍してしまうと、冷凍やけを起こしたり、うま味と水分がどんどん抜けたりして美味しくありません。

また、自然解凍した漬物の賞味期限は、およそ5日です。解凍したものを再び冷凍すると品質や味が落ちてしまうのでやめましょう。

2.冷凍保存しても美味しい漬物レシピ

冷凍する漬物に向いているのは、市販品のほうが味が濃いことも多く、保存料が使われているケースもあるため、手作りよりも売られている漬物のほうが冷凍しやすいです。

しかし、旬の野菜が出回る時期になれば、自分でたくさん漬物を作って冷凍したいこともあるでしょう。ここからは、手作り漬物でも冷凍できるおすすめのレシピをいくつか紹介します。

2-1.野沢菜風 小松菜の漬け物

小松菜といった葉野菜の漬物は、あまり冷凍には向いていません。しかしこのレシピなら、材料ごと冷凍庫に入れ、冷凍保存によってしっかりと味付けをするレシピです。しかも、材料は小松菜と塩のみ。とてもシンプルな時短料理なので、小松菜がたくさん手に入ったときは、ぜひお試しください。

材料

  • 小松菜 一束(250g)
  • 塩 7.5g(材料の3%)

作り方

  1. 小松菜は横半分にカットする
  2. 冷凍用保存袋に1を入れ、塩を加えて袋の上からよくもみ込む
  3. 空気を抜いて冷凍庫に一晩入れる
  4. 3を冷蔵庫で自然解凍し、水気を絞って食べやすい大きさにカットする

2-2.冷凍保存も美味しい、キュウリの浅漬け

キュウリも冷凍保存には向いていない食材ですが、漬物のように塩分をしっかりと拭くんだキュウリなら冷凍も可能です。このレシピは生姜なども加えるため風味が良く、冷凍保存をしてもさっぱりとした味わいが楽しめます。

材料

  • キュウリ 2本
  • 塩もみ用の塩 小さじ2分の1
  • 漬け汁:生姜一かけ、みりん大2、醤油大1、塩小さじ4分の1 赤唐辛子1本

作り方

  1. キュウリは1センチ弱の小口切り、生姜は千切りして塩を少々もみ込んでおく
  2. カットしたキュウリに塩をもみ込み、水分を切る
  3. 漬け汁の材料と1の生姜を混ぜ合わせ、軽く煮たせる
  4. 2に3をかけて重しを置いて一晩置く
  5. 味が染み込んだら保存容器に入れる。冷凍保存袋に入れて冷凍も可能

熱い漬け汁を塩もみしたキュウリにかけるので、軽く消毒も済ませてあるレシピです。こうすることにより保存期間が長くなり、冷凍保存をしたあとも美味しく食べることができます。

2-3.なすのからし漬け

粉からしを使ったからし漬けも、冷凍保存に向いている漬物です。漬ける時にある程度の水分が抜けるため、解凍後にも美味しく食べられます。

材料

  • なす 1袋(200g)
  • 塩 大1
  • 合わせ調味料 しょうゆ小2 水小1 粉からし小さじ2分の1 砂糖小さじ4分の1 白すりごま適量

作り方

  1. なすは1センチの輪切りにし、塩をもみ込んでしんなりさせる
  2. ボウルに水を張って1を入れ、アク抜きをする
  3. 調味料を混ぜ合わせ、2の水けを絞る
  4. 3を混ぜ合わせ、お好みで白すりごまを散らして完成

2-4.大量に冷凍できる!自家製キュウリのキューちゃん

市販の漬物を代表するものに、キュウリのキューちゃんがあります。キューちゃんは冷凍保存も可能であり、冷凍の際には汁気を絞ってラップに包むのがおすすめです。そして、自家製のキューちゃんを作れば、たくさんのキュウリを無駄なく使うこともできます。

材料

  • キュウリ 1キロ(10本ほど)
  • 漬け汁:醤油300㏄、砂糖200g、お酢100㏄、生姜スライス、鷹の爪適量

作り方

  1. キュウリはぶつ切りにして大き目のボウルに入れる
  2. 漬け汁を鍋に入れ、じっくりと煮たせる
  3. 漬け汁が熱いうちに、1にかける
  4. 3が冷めたらザルなどにキュウリだけを取り出し、再び漬け汁を煮たせる
  5. 3と4を3回ほど繰り返し、熱い漬け汁を何度もキュウリにかける
  6. キュウリがしなびて水分が抜けてきたら、じっくりと漬け汁に漬け込む
  7. 冷する場合は漬け汁ごとフリーザーバックに入れるのが良い

通常、冷凍するには水分を絞ってからですが、このレシピの場合は市販のキューちゃんに比べて味が薄いため、漬け汁ごと冷凍するのがおススメです。パリパリした触感はやや少ないですが、キュウリが大量にあるときはぜひ作って欲しいレシピです。

3.漬物を冷凍するメリット

漬物は、基本的にすべての種類が冷凍できます。こうすることで、賞味期限を延ばし、たくさん漬物を作り過ぎたときも無駄にすることがなくなるでしょう。ここらかは、漬物を冷凍保存することによるメリットを見ていきます。

3-1.野菜が無駄にならない

例えば、夏になると、キュウリが20本入りで破格の値段にて売られていることもあります。安くてたくさん食べられるので、つい買ってしまうこともありますが、問題は20本ものキュウリをどうやって調理するかです。しかも、キュウリはそのままで冷凍することができません。

そんなとき漬物にして味を染み込ませることにより、たくさんのキュウリを冷凍することができます。しかも、漬物にした野菜はカサが減るので、冷凍庫に入れてもそれほど邪魔になることはないでしょう。

3-2.何か1品足りないときに使える

漬物を冷凍しておけば、何か一品欲しい時にすぐ付け足すことができます。もちろん、漬物としてそのまま食卓に出すこともできますし、調理をする材料として使うことも可能です。

例えば、「たくあん」は冷凍することでいろいろな料理につかうことができる万能漬物です。そのままたくあんとして食べるときは自然解凍が良いですが、チャーハンの具材などにして使う場合は、レンジで急速解凍をして使っても良いです。レンジ解凍でもポリポリとした触感は変わらず、調理に混ぜることで程よい塩味と歯ごたえがプラスされます。漬物を冷凍しておけば、野菜が足りないといったときにすぐ加えることができるので大変便利です。

まとめ

食べ物の廃棄が問題になっている現在、漬物も無駄なく食べることが大切です。自家製のぬか漬けなどは賞味期限が短く、漬けても食べるタイミングを逃してしまえば、そのままぬか床でダメにしてしまうこともあるでしょう。

しかし、漬物を冷凍することで、そうしたムダは防ぐことができます。また、野菜がたくさん手に入った時はあえて漬物にし、冷凍することで少量ずつ漬物を食べることもできます。余っている野菜や漬物がある際は、水分をきって小分けにし、ぜひ冷凍保存をして無駄なく食べるようにしましょう。

 

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