和食の名バイプレイヤー|紅ショウガ作り方

作り方

ラーメンやタコ焼き、牛丼に冷やし中華・・・日本のB級グルメの名脇役といえば、やはり紅ショウガではないでしょうか。甘くてすっぱくてちょっぴり辛い、そしてどんなに隠れようとしても自ずから存在感を放ってしまう素敵な色。日本人のDNAに訴えかけているかのようです。

ところが意外や意外、外国でも紅ショウガは日本食としてとてもメジャーで大人気です。ショウガのピクルス、そんな感じなんでしょうか?


昨今、紅ショウガは日本ではどこのスーパーでも売っていますが、ここは日本人として、是非一度手作り紅ショウガに挑戦してみませんか?手作りの醍醐味と言えばなんといっても自分好みにカスタマイズできること。色、形、味・・・慣れれば何でも自由自在です!

手作りショウガをいつもの手料理に箸休めとしてそっと添える・・・女子力UP、主婦力UP、そして日本人力UP間違いなしです!

1.紅ショウガにもいろいろ

紅ショウガと一言に言っても、思い浮かべる形態は人それぞれではないでしょうか?一般的なのは、真っ赤な赤い、千切り紅ショウガ。豚骨ラーメン、牛丼のトッピングとしては欠かせないし、タコ焼きに至っては具の一つです。

そして次に多いのは、ピンク色のひらひらにスライスされた紅ショウガ。お寿司屋さんで見かける事がおおいので、ガリという呼び方をしている人も多いです。

今回ご紹介するのは、なんと塊のままのごろっとした真っ赤な紅ショウガ。どうして塊のまま?食べにくいじゃないかと思わるかもしれませんが、塊のままだと用途に応じてスライスして使えるので、とても便利なのです。もちろん、小ぶりのショウガで作ったら、そのままぼりぼりとかじってもとてもおいしい・・・手作りならではです。

1-1.材料のショウガ、種類もいろいろ

紅ショウガづくりでまず必要なのは、はい、当然ショウガです。昨今ショウガは一年中手に入りますが、出回る時期などによって名称が大きく二つあるのをご存知ですか?

新ショウガと、根ショウガです。ショウガの栽培時期は、春から秋にかけてで、春に根ショウガを土に植え付けるとそこから芽を出して増えはじめ、梅雨が終わるくらいに新しいショウガができます。これを新ショウガといいます。そして、秋に地表の葉が枯れて、土に残ったものを根ショウガといいます。

新ショウガは色も白っぽく、葉の付け根がきれいなピンク色、何よりも柔らかくて瑞々しく、辛みもマイルドなのが特徴です。根ショウガは、ごつごつの皮も中身も黄土色、香りも辛みも強く、筋張っています。

紅ショウガにはどちらが向いているのか?もちろん、お好みです。少々硬くても強い香りと辛みがお好みの場合は根ショウガで、柔らかく瑞々しい紅ショウガをもしゃもしゃ食べたい方は是非、新ショウガで作ってみて下さい。

1-2.真っ赤な色つけには、是非梅酢を!

紅ショウガの色付けにはいろいろな方法があります。ひとつは簡単、食紅を使う事です。大量生産の市販品は食紅の場合が多いです。そしてもう一つ、新ショウガの葉の付け根のピンク色の色素と酢を反応させて色を付ける方法です。これはほんのりとピンク色について素敵ですが、なかなかテクニックが必要な技でもあります。

初心者でも簡単にできるのが、梅酢を使う方法です。梅酢というのは、梅干しをつけた際にでてくる水分で、梅の風味と塩の加減が、舐めてみるととてもいい塩梅、色々な料理に使えます。

梅をつける際に赤しそをいれなければ白梅酢、入れた場合は赤梅酢といいますが、今回は赤梅酢にショウガを漬けて、真っ赤な色をつけてしまいます。梅干なんて家で漬けてないし・・・という方もご安心ください!最近はスーパーのお酢コーナーに「赤梅酢」として売っています。

2.塊のままで作る紅ショウガ、つくり方

<準備する材料>
ショウガ 1kg(目安)
梅酢 適量(保存容器の中でショウガが隠れるくらい)
塩 40g(目安)

①保存容器をできれば煮沸消毒しておく(すぐに食べきる場合は省略可)
②ショウガをきれいに洗う。大きすぎる場合や塊がつながっている場合は適宜折る。
③ショウガに塩をまぶしつけ、軽くこする。
④ショウガから水分が出ている場合は綺麗に拭き、ざるなどに並べて室内で半日ほど干す。表面が乾き、すこししなっとしたくらいが目安。
⑤干し終わったショウガを保存容器に並べ、梅酢を注ぎ入れる。
⑥蓋をして常温で1週間ほどおく。(心配な場合は冷蔵庫でもok)一年くらいは保存可能。

今回は、一番シンプルなレシピを紹介しました。お手持ちの梅酢の塩加減もありますので、味を見ながら塩は調節してください。お好みでお砂糖を少し足してもいいですよ!

☆紅ショウガのアレンジ料理

できあがった紅ショウガ、何に使いましょうか?!もちろん、まずは薄切りや千切りにしてそのまま味わってみてください。どうでしょうか?女子として、主婦として、日本人として初の手作り紅ショウガ・・・・。手作りしたことで、味以上のプラスアルファの味がしませんか?

その次にトライするのが、やっぱり定番のラーメン、タコ焼き、牛丼などのトッピングでしょうか。自分で作れるとわかると、今度はお砂糖入れてみよう、とか塩分もちょっと控えたいなあ、とか、唐辛子と一緒につけたらどうかな、とか妄想わきます。

そしてそして、是非一度は試してもらいたいのが紅ショウガの天ぷらです。関西の方では割とメジャーなメニューみたいですが、皆さんに是非試して頂きたい!刻んだ紅ショウガか新ショウガのなら厚めに切った紅ショウガ、それを普通にかき揚げ感覚で衣の生地にドバドバ入れて揚げるだけです。多分、味付けなしでそのままイケます。是非、お試しあれ。

3.最後に

みなさん、いかがでしたか?ショウガが大好きという女性は多くても、実際食べるのはお寿司や牛丼屋、ラーメン屋に行った時だけ、という方も多いのではないでしょうか?

ショウガは、体温上昇による抵抗力や防衛力UPなど、女性にとってありがたい効果が沢山ありますので、ぜひ積極的に取りたいものです。そしてショウガが安く出回る時期に手作りの紅ショウガを作り、季節の味を体いっぱいで感じてみませんか。

上記で紹介した塊のままの紅ショウガ、つくり方は簡単です。一度作ってみて要領がわかったら、ぜひ自分なりのアレンジを加え、ショウガを沢山たべちゃいましょう!

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