10個入りで1パックになっていることがほとんどの卵。家族がいるような家庭ならまだしも、夫婦で暮らしていたり一人暮らしの場合には、食べきれなくて余らせてしまうことのほうが多いと思います。
卵は殻が破損していないなら、冷蔵庫に入れて保管しておけば長持ちする食材ではありますが、長期保存するにはちょっと心配です。特に、夏場はもっと心配です。
そこで今回は、塩水と卵を使った中国由来の保存方法を紹介してみたいと思います。この保存方法を実施すると、何と常温でも3ヶ月は持つというのだから驚きです!
1.中国では昔から伝わっている保存方法
この卵の長期保存は、中国では昔から伝わっている保存方法であたりまえに行われているものです。中国の場合は鴨の卵を使うのが一般的なようですが、日本はニワトリの卵やうずらの卵で作ることができます。
1-1.塩水を使った卵の保存方法
具体的な保存方法のレシピをご紹介します。まずは、次の材料を用意してください。
・生卵(殻付き)・・・5~6個
・水・・・500ml
・塩・・・150g(水に対して約30%)
・酒・・・大さじ1
【その1】
卵以外の材料を鍋に入れて沸騰させてください。塩が完全に溶けたら、常温になるまでそのまま冷やします。
【その2】
鍋の水を冷やしている間に、卵は水洗いしておきます。卵の殻を割らないように気をつけましょう。そして、キッチンペーパーなどを使って、水気をしっかりと拭き取っておきます。
【その3】
口が大きく開いた瓶を用意します。今回紹介した材料の分量からすると、600mlの容量は欲しいところです。なるべくきれいな瓶が望ましいので、100円ショップなどで新しいものを購入すると良いでしょう。その瓶の中に、卵をひとつずつ丁寧に入れていきます(殻はむきません)。この時に、殻が割れないように注意してください。保存状態や味に変化が出てしまいます。全ての卵を入れたら、鍋の中に入っている常温に戻した水を注ぎます。卵が浮いてきてしまうので、優しく沈ませながら注いでください。水を注ぎ終わったら、しっかりと蓋をして冷蔵庫に保管してください。
【その4】
そのまま冷蔵庫で3週間から1か月ぐらい保存すると、塩卵の出来上がりです。味を確認するために、一つ取り出して食べてみましょう。そのまま冷蔵庫に入れておけば、引き続き保存することができます。
【ワンポイントアドバイス】
八角とかハーブを入れることで、塩だけで保存した卵とは違った風味が出てきます。アイデア次第でユーザの好みに合わせた塩卵を作り出すことができますから、いろいろアレンジしながら試してみてください。
1-2.卵に日付を記入しておくと確認が簡単に行える
卵を長期保存するとなれば、いつ保存した卵なのかわからなくなってしまうことがあります。塩漬けにした卵の保存方法を行なっていれば、多少日付が分からなくなっても安心して食べることができるのですが、やっぱり日付の確認はしておきたいところです。
そんな時には、卵に日付を書いておくのがオススメです。マジックなどで記入して大丈夫です。水性だとすぐに落ちてしまうので、油性を使うようにしましょう。そうすれば、塩水につけても意外と落ちることなく綺麗に日付が残ってくれます。味に影響することもありません。ちなみに日付を記入するのは、塩漬けする前に行ってください。
2.長期保存した卵はいろんな料理に使うことができる
塩水に漬けた卵はいろんな料理に使うことができます。一部ですがご紹介します。
2-1.ゆで卵
卵のスタンダードな食べ方といえば、ゆで卵です。塩水がしっかりと染み込んでいるので、塩をふりかけて食べる必要はありません。卵を茹でる時にお湯の中に塩をまぶすことが定番となっていますが、もちろんそれも必要ありません。
2-2.卵焼き、目玉焼き
卵焼きや目玉焼きも人気の卵料理です。もちろん、このような料理にも使うことができます。そもそもの塩味が効いているので、余計な味付けは必要ありません。そのため、砂糖が効いた甘い卵焼きを作りたい場合には普通の卵を使うようにしましょう。
2-3.卵かけご飯
卵かけご飯は、塩卵を使って食べてみてもらいたい、おすすめの料理です。塩味の効いた卵がお米にマッチして、絶妙なバランスになってくれます。余計な味付けは必要なし!
もう少し延長線上で、おかゆにのせて食べるというのもあります。卵を割ると、程よく固まった黄身がとろりと出てくるのが分かります。この独特の黄身の弾力が癖になります。そのため、塩水につけた後は生卵で食べるのもオススメなのです。
2-4.サンドイッチ
サンドイッチに卵はつきものです。サンドイッチには、ゆで卵として使うのも良いですが、塩卵特有のトロリとした黄身の食感も活かしたいところです。そのため、茹で時間は短時間に留めておいて、半熟状態でほぐすのがおすすめです。
一つはゆでたまごにして、一つは茹でずに生の状態でミックスさせるのもおすすめです。塩卵は、生の状態で使っても普通の生卵のような水っぽさがないので、いい感じに馴染んでくれるのです。
2-5.ポテトサラダ
ポテトサラダに塩卵を混ぜてみるのもオススメなので、試してみてください。卵そのものに味がついていますから、余計な調味料を足す必要はありません。マッシュポテトにブレンドしてみるのもいいかもしれませんね。
2-6.ウインナー、ベーコン、ハムなどの代用品
ウィンナーやベーコン、ハムを使って野菜炒めを作ることがあると思いますが、そのような材料がない時に塩卵を代用品として使ってみてください。食べ応えのある出来栄えになってくれるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?とてもシンプルな保存方法なのに、こんなに長期間保存できるなんて驚かれるかたもいると思います。しかも、味も美味しいとなれば試さないわけにはいきません!
今、自宅の冷蔵庫に卵がのこっている人達はこれを機にチャレンジしてみましょう。
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