咳止めやのどの傷みに効果的!薬の前にはちみつを試してみよう

健康

のどの痛みや発熱といった風邪の症状はなくなったのに、咳だけがしつこく治らない事はありませんか?体力も消耗し、人目も気になるので一刻も早く治したい症状ですよね。「のどの症状だけなので、薬を飲むのは控えたい」「手洗いうがいの他に風邪を予防できる方法は?」と考えているなら、はちみつを試してみてはいかがでしょう?はちみつは甘いシロップといったイメージがありますが、摂取することで体への健康効果にも期待ができます。

1.積極的に摂りたいはちみつ、その健康効果

ただ甘いだけのイメージもあるはちみつですが、実は「天然のサプリメント」と呼ばれるくらい栄養が含まれています。

ビタミンだけを見てもA、B1、B2、B3、B5、B6、B9、C、Kといった種類を含み、その他にもカリウムや鉄、ナトリウムやマグネシウムも豊富に含んでいます。砂糖よりも豊富な栄養価があり、摂取することでさまざまな健康効果が期待できます。

1-1.はちみつによる咳止め効果

「はちみつはのどに良い」と聞いたことはありませんか?確かにのどがイガイガしているときにはちみつを舐めると、程よい甘さがのどに浸透して癒してくれますよね。

はちみつの中には「グルコースオキシダーゼ」という酵素が含まれており、これが空気中の酸素とふれることで過酸化水素を作り出します。これが強力な殺菌作用を持ち、食することで喉に付いた雑菌をやっつけてくれます。またはちみつの殺菌効果は荒れた粘膜の保護にも役立ち、咳が出ている時もそれを改善する役割があります。

どの種類のはちみつでも咳止めの効果はありますが、「マヌカハニー」と「みかん花」の種類のはちみつは特に咳止めに効果があるとされています。やや値段が高いのが欠点ですが、薬と違い副作用もないので、咳で困った時はまずはちみつを舐めてみるのもおすすめです。

1-2.美容効果も高い

はちみつには多くのビタミンが含まれていますが、特にビタミンB2、B6、ビタミンCなどは肌にうるおいやハリを与え、美しい皮膚を形成するのに欠かせないものです。またはちみつには酵素やアミノ酸、ポリフェノールなども含まれており、エネルギー代謝を良くしたり肌荒れを改善したりする効果もあります。

そのため摂取することで美肌を保つ効果もありますが、外側から塗ることでも効果があります。はちみつを唇にたっぷり塗り、上からラップすることで乾燥した唇を改善できる「はちみつパック」は有名です。これははちみつに高い保湿効果と、古い角質を落とすピーリング効果があるからです。

1-3.体力の衰え、疲労回復効果も

はちみつは病気後の弱った身体や、栄養補給にも向いています。はちみつは摂取すると短時間で腸から体内に栄養素が運ばれ、胃腸に負担を掛けることがありません。そのため病気後の弱った身体にも負担を掛けずに、ビタミンを中心とした高い栄養素を取り込むことができます。

またおよそ22種類ものアミノ酸と数多くのミネラルを含んでおり、手早い疲労回復高価が期待できます。世界で初めてエベレストの登頂に成功したエドモンド・ヒラリーは、栄養補給のためにはちみつを持参し、登山のときにずっと舐め続けていたという逸話があります。

2.こんなにある!はちみつの有効レシピ

このように高い健康効果があるはちみつですが、ただ舐めるよりほかの食材と合わせたほうがより高い栄養効果が発揮できるようです。ドリンクにしたり漬けたり、自分の好みのレシピを見つけて日々はちみつを意識して取るようにしましょう。

2-1.大根のはちみつ漬け

大根のはちみつ漬けは「はちみつ大根」とも呼ばれ、古くは江戸時代から風邪薬として重宝されてきました。はちみつの殺菌力がのどを癒し咳を防ぐのはもちろん、大根に含まれている「ジアスターゼ」も消炎作用があり、のどの痛みを緩和してくれます。はちみつと大根のダブルの栄養素で、喉の風邪を中心に改善してくれるのです。もちろん咳止めにも大きな効果があります。

作り方は簡単です。大根二分の一に対しはちみつは200g、いちょう切りにした大根を保存ビンに入れ、はちみつを入れて半日以上冷蔵庫で保存します。出てきた汁をそのまま飲んでも良いですし、お湯割りにしてゆっくり飲むのも効果的です。

2-2.はちみつ梅干し

はちみつ梅干しは、売られている梅干しの中でも数多くあります。通常の梅干しよりも酸っぱさを抑えてあり、梅干しが苦手な人でも食べやすい味わいになっています。そんなはちみつ梅干しは食べやすいだけでなく、高い健康効果があります。まず梅には動脈硬化を防ぎ、二日酔いや便秘を改善する効果があります。日常的に食べると活性酸素を撃退し、血液をサラサラにするうえ食中毒の予防にもなります。そんな梅干しと抗菌作用の高いはちみつを組み合わせることは、たくさんのうれしい健康効果をもたらすことになるでしょう。

はちみつ梅干しを一から作ることは時間が掛かりますが、酸っぱくて食べられない梅干しはタネを抜いてたたき、はちみつに一日つけることで簡単にはちみつ梅干しを作ることもできます

2-3.簡単はちみつドリンク

はちみつを日常的に摂取するには、ドリンクに混ぜて飲むのが便利です。

  • はちみつ牛乳(温めた牛乳にはちみつ小さじ1、しょうがを混ぜて飲む)
  • はちみつ紅茶(紅茶に好みの量のはちみつを入れる)
  • はちみつレモン(お湯割りレモンにはちみつを入れる)
  • はちみつスムージー(小松菜、バナナなどのスムージーにはちみつで味付け)

どの飲み方にしても、はちみつの栄養を効率よく取ることができます。簡単なはちみつドリンクとしてはコーヒーや紅茶など、砂糖を代わりにはちみつを入れると良いでしょう。

3.注意したいはちみつの摂り方

咳止めや喉の痛みなどに効果的なはちみつですが、摂取するときにやや注意することもあります。砂糖よりもカロリーの低いはちみつですが、あの独特な甘さはブトウ糖によるものです。そのためはちみつを過剰に摂ると中性脂肪が増える原因にもなってしまいます。

はちみつの一日摂取量はスプーン大さじ3杯程度までが良いとされています。それ以上毎日摂るのは過剰摂取になるので注意しましょう。

3-1.はちみつのボツリヌス菌とは

2017年東京で、はちみつを食べたことが原因で生後6か月の赤ちゃんが亡くなるというショッキングな事件が起こりました。これははちみつに含まれているボツリヌス菌が原因で、乳児ボツリヌス症を発祥したことが原因とされています。

ボツリヌス菌は土壌や海などに分布している嫌気性菌であり、はちみつにもわずかに含まれています。ただ1歳以上の幼児が食べても害はないとされていますが、0歳の乳児の場合は腸の発達が未成熟なため、はちみつを食べるとボツリヌス菌によるショック症状を引き起こすこともあります。基本的に赤ちゃんにははちみつを与えないことが大切です。

3-2.はちみつは殺菌効果はあるが、虫歯にもなる!?

「はちみつ 虫歯」で検索してみると、驚くほど意見が真っ二つに分かれています。

1つ目の意見は、はちみつは殺菌作用がありカルシウムも含まれているので、寝る前に摂取しても虫歯にはならない、というものです。逆にもう1つの意見は、殺菌作用はあるものの、ブトウ糖が含まれるはちみつは虫歯になる、というものです。

この説は両方とも医学的にはっきりとは解明されてはいません。しかし砂糖に比べると虫歯になるリスクは低いものの、ブドウ糖や果糖も含まれるはちみつは虫歯になるリスクもあるという意見の方が多いです。咳止めとして夜に飲むのも良いですが、毎晩寝る前にはちみつを舐めるのは虫歯のリスクがあるかもしれません。

4.まとめ

はちみつは咳止め効果を中心に、さまざまな健康効果があります。パンに塗るジャムの代わりに、コーヒーに入れる砂糖の代わりにはちみつを使えば、余計なカロリーを抑えられてビタミンなどの栄養も豊富に摂ることができます。

また最近では「はちみつ100%の飴」というのも売られており、手軽にはちみつを摂取できるとして人気があります。製造過程で高度に殺菌されているため、通常のはちみつよりは若干栄養素は劣るようです。しかし咳止めとしてすぐに利用したいとき、外出先ではちみつを舐めたいときなどは便利でしょう。

はちみつはのどの炎症や長引く席に効果的です。雑菌を殺菌するとともにのどの粘膜も保護してくれるので、乾燥が気になる時期やオフィスなどでもおすすめです。日々はちみつを意識して摂取し、風邪予防や健康効果に役立てていきましょう。

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