ハワイでの食事メニューは、日本でもかなり人気の高いものとして定着化されてきました。まず代表的なものが「ロコモコ丼」です。ハンバーグに目玉焼き、アボカドにトマトなど、見た目も華やかで栄養もたっぷりのロコモコ丼はとても人気があります。
しかし、とっても美味しいのに、あまり認知度がないのが「ポキ丼」です。ポキ丼はハワイで生まれた海鮮をメインとしたどんぶりです。まぐろを中心としたお刺身で簡単にできるため、日本人の口にとっても合うでしょう。今日は、家庭でも簡単に作ることのできるポキ丼のレシピを中心に紹介します。
1.ハワイ庶民の味「ポキ丼」とは
ハワイの定番メニューといえば、ロコモコ丼やパンケーキなどがありますが、実は「ポキ丼」も有名です。ポキ丼は海鮮のぶつ切りをごはんの上にのせた、お手軽で栄養たっぷりのメニューです。和食の海鮮丼と非常に似ており、栄養価も高いのが特徴です。まずはポキ丼とはどのようなものか、さっそく見ていきましょう。
1-1.ポキ丼って何!?
ポキ丼とは、ハワイで生まれたどんぶりメニューです。「ポキ」とはハワイ語で「みじん切り」を意味しており、マグロやサーモン、エビやタコといった新鮮な海鮮のぶつ切りが乗っているどんぶりをいいます。また、そこにアボカドやトマト、レタスなどの野菜も添えて、ハワイらしいカラフルな見た目も人気となっています。
ハワイのなかでも有名な料理ですが、高級なメニューというよりかはB級ローカルフードといえるでしょう。日本でいう牛丼であり、庶民のランチメニューとしてとても人気があります。観光客にとってもハワイでとれる新鮮な海鮮を食べられるメニューであり、リーズナブルな価格でお腹いっぱいになるものとして人気が高いです。
1-2.ハワイのポキ丼は店によって味も違う
ポキ丼の基本メニューは「マグロ」と「アボカド」です。これにわさびや醤油、ごま油といったもので味付けがされているので、日本人にとっても海鮮丼にほど近く、親しみのある味わいになっているでしょう。
ただ、本場ハワイで売られているポキ丼は、店によって若干味付けが違うことも多いです。よくあるのが「タバスコ」を使っているかどの違いです。「スパイシーポキ」という名のポキ丼は、メニューによっては唐辛子の王様であるハバネロが使われており、非常に辛い味付けになっています。辛い物が苦手な人や、子供にはちょっと避けたいメニューでしょう。そんなときは、スパイシーという表示を避け、マヨネーズベースや醤油ベースのポキ丼を選びましょう。
1-3.火を使わない料理なので簡単に作ることできる
ポキ丼は、わざわざハワイに行かなくても、家庭で簡単に作ることができます。基本は海鮮丼なので、そこにアボカドやトマトを加えてアレンジをすることにより、自己流のポキ丼をつくることができるでしょう。
また、焼いた魚介類ではなく、お刺身につかうような生の海鮮を使うのもポイントです。そのため、煮たり焼いたりする手間がなく、火を使わずに調理できるメリットがあります。お刺身が安く売っていて、家にいくつかの野菜があるときは、ぜひポキ丼に挑戦してみましょう。どんぶりごはんに乗せるだけで簡単に調理ができるので、時短レシピとしても大活躍です。
2.ポキ丼を作ろう!
ポキ丼は、新鮮な海鮮食材があれば、あっという間に作ることができます。味付けのベースとなるソースを変えれば、お好みの味にどんどん変えることもできるでしょう。ここからは、とくに日本人にも人気の高いポキ丼のメニューを3つ紹介します。
2-1.基本は「アボカド×まぐろ」
材料(二人分)
- 刺身用マグロ 200gほど
- アボカド 1個
- 下味 醤油大2 みりん大1 塩少々 ラー油小さじ1 レモン汁少々
- ベビーリーフ、もしくはレタス 好きな量
- 白ごま 少々
- ごはん どんぶり2人分
作り方
- マグロは1.5㎝角にカットする
- 下味の材料を混ぜ合わせ、1を入れて10分ほど漬け込む
- アボカドは皮を剥いてタネを取り、1.5㎝角にカットする
- どんぶりにご飯を入れ、そのうえにベビーリーフやレタスを敷く
- 2と3を4のうえに乗せる、下味のタレもうえからかける
- 最後に白ごまを振って完成
基本のポキ丼は、マグロとアボカドがあればあっという間にできる一品です。お好みで和風ドレッシングを加えたり、マヨネーズをプラスしても美味しいでしょう。
2-2.和風ポキ丼
和風ポキ丼は、わさび醤油をベースにした、まさに海鮮丼に近い味付けです。しかし、玉ねぎやレタスを加えることにより、色鮮やかな和風ポキ丼になるでしょう。
材料(二人分)
- 刺身用マグロ 200gほど
- 紫玉ねぎ 8分の1玉分
- レタス 2~3枚
- 茹でワカメ 少々
- ベースソース 醤油大さじ2、わさび少々、マヨネーズ大さじ1
- ごはん どんぶり2杯
作り方
- ベースソースを混ぜ合わせておく
- マグロは1.5㎝角にカットする
- 紫玉ねぎはスライスし、水にさらして辛みを取る
- レタスは食べやすい大きさにちぎる
- どんぶりにごはんを入れ、その上から4,3,2の順番に彩りよく入れていく
- 最後にベースソースをかけて完成
2-3.韓国風ポキ丼
韓国風ポキ丼は、コチュジャンとゴマ油をベースにした一品です。さっぱりしているので、食欲のない夏場にもピッタリでしょう。ビールのあてにも合うので、やや大人向きの味付けとなります。
材料(二人分)
- 刺身用マグロ 200gほど
- カイワレ大根 2分の1パック
- 大葉 4枚
- ベースのタレ コチュジャン小さじ2分の1 お酢大さじ1 醤油大さじ1 しょうがのすりおろし小さじ1 白ごま 少々
- ごはん どんぶり2杯
作り方
- マグロは1.5㎝角にカットする
- ベースのタレを混ぜ合わせて、1を入れて10分ほど漬け込む
- カイワレ大根を洗い、食べやすい大きさにカットする
- どんぶりにごはんを入れて、その上に大葉を敷き、3を散らす
- 2を入れて、ベースのタレを回しいれて完成
3.ポキ丼はいろいろなアレンジも可能
ポキ丼は、これといった決まりはとくになく、自分なりにアレンジして作ることが可能です。マグロを中心にしたどんぶりが多いですが、イカやタコなどの海鮮を使っても良いでしょう。たまたま手に入った海鮮類をベースに、お好みで好きなポキ丼を作ってみましょう。
3-1.ごはんではなく、雑穀米で作っても美味しい
ハワイで売られているポキ丼は、どんぶりの中身をごはんか、雑穀米のどちらかを選べるケースもあります。ポキ丼の種類によっては、白米よりも雑穀米を選ぶことにより、さらに味に深みが出て、美味しくなることも多いです。特に、辛味の強いものや、酸味のあるポキ丼は、雑穀米にすることによりうま味が多く感じられることもあるでしょう。
雑穀米は、ひえ、きび、大麦、黒米、といった数種類の穀物を、白米と混ぜて炊くことができます。もともと海鮮類とは相性が良いため、海鮮丼の下に敷き詰めるのもおすすめです。また、雑穀米は白米よりも食物繊維やビタミン、ミネラル類が豊富です。そのうえ豊富なたんぱく質を含む海鮮と一緒に食べることで、効率よく身体に栄養を取ることができるでしょう。カロリーも抑えられるため、ダイエット食品としても楽しめます。
3-2.ポキ丼のソースを変えて好みにアレンジ
ポキ丼は、さまざまな味のソースで楽しむことができます。醤油ベースにすれば、日本発祥の海鮮丼に近い味わいになりますし、マヨネーズを加えれば洋風の味わいを楽しめます。また、タレを作る時間がないときは、好みのドレッシングをそのままかけても良いでしょう。
また、本場ハワイではスパイシーポキが人気です。ハワイで使われているスパイシーマヨネーズなどを使うと簡単ですが、それがない場合はタバスコを少々かけるだけでOK。タバスコは和風でも洋風でも簡単に辛みを加えてくれる万能調味料なので、すこし刺激のあるポキ丼を食べたいときにはおすすめです。
まとめ
日本ではまだあまり馴染みのないポキ丼ですが、本場ハワイでは、庶民のソウルフードとして古くから親しまれています。初めて食べる人にとっても、日本の海鮮丼と似ていることから、抵抗なく楽しむことができるでしょう。
また、ポキ丼は火を使わない調理のため、家庭で簡単に作ることが可能です。お刺身が安いときなど、ぜひ自分好みの味付けにアレンジして、家庭で手軽にポキ丼を楽しんでみましょう。
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