植物は花を咲かせ種子を実らせる時期に備えるべく、冬はエネルギーを蓄えます。その為冬の野菜は糖度がアップしており、美味しい漬物を漬ける時期としてはベストと言えます。そんな冬に旬を向かえる野菜や、美味しい野菜の見分け方や保存法についてご紹介します。
1.知っているようで知らない冬野菜の色々
今は一年を通してスーパーでは色々な野菜を手にする事が出来ますが、野菜に含まれる栄養素は一年の中でも変動があり、旬の時期に一番栄養価が高く味も一番美味しいのです。そんな今旬を向かえて一番美味しい冬野菜の種類や特徴について見ていきましょう。
1-1.そもそも冬野菜ってどんなものがあるの?
冬野菜に代表される野菜は大根、白菜、かぶ、ねぎ、カリフラワー、ごぼう、ほうれん草、春菊、小松菜などがあります。漬物でよく目にする野菜はもちろん、お鍋の具材としても利用される野菜が多い印象を受けますよね。
1-2.冬野菜はとってもエネルギッシュ
冬と言えば毎日雪が降ったり寒さが辛い時期が数か月続きます。人間にとっても厳しい時期ですが、野菜だって同様なのです。そんな厳しい寒さを乗り越えて春を迎え、花を咲かせて種をつけてまた新しい身を付けてというサイクルを続けるべく冬の野菜は自らの栄養をグッと蓄えるようになります。さらに寒さにさらされることによって糖度が上がる為、野菜本来の自然の甘みもアップするのです。
1‐3.見逃せない冬野菜の体への働き
人にとっても冬野菜を食べる事によって、体を温めたり免疫がアップするという作用によって寒さに負けず風邪をひきにくい毎日を送る事が出来るという嬉しい効果が期待できるとされています。美味しく体にも良い旬の冬野菜は日ごろからぜひ取り入れていきたいものですね。
2.美味しい冬野菜の見分け方とは?
体にとっても良い旬の冬野菜をスーパーなどで購入するとき、ぱっと見どれも同じような印象を受けますが実は一つ一つ成長が異なる場合があります。正しい見分け方を知る事でさらに美味しく食べる事が出来ます。
2-1.根菜類の見分けポイントはココ!
冬野菜の中でも漬物や煮物などに大活躍の根菜類を見分ける時は、実の状態の見極めが美味しさのポイントになります。
2-1-1.大根
大根を1本丸ごと買う時は、実が太くて先端が丸みを帯びているものがおすすめです。先端がとがっていたり細々としているものは、まだまだ成長途中のもので十分に熟していません。見るからにどっしりとしている太いものを選びましょう。
半分にカットされているものでも実が太いものが良いです。また大根は下部よりも上部の方がみずみずしくて甘く、カットされているものであれば上部を選びましょう。
2-1-2.かぶ
実がずっしりと重く硬くしまっていて、皮に光沢があり白いものが美味しいかぶです。根もしっかりとしており、葉付きのかぶは葉がピンとしており緑が鮮やかなものが新鮮です。
2-2.見分けポイントはココ!
葉物野菜は葉そのものの色味や、茎の状態の見極めがポイントになります。
2-2-1.白菜
手に取ってずっしりと重くて外側の葉が大きいものが甘い白菜です。新鮮な白菜は葉が黄色く、時間が経つほど緑になっていくので1個丸ごと、カットされているものを買う時も葉の黄色みが強いものを選びましょう。
また食べても害はありませんが、葉に黒い点々がついているものは避けましょう。
2-2-2.ほうれん草
根や茎が太くてしっかりとしているものがおすすめです。冬の寒さに耐えるべく糖度をアップさせている証拠です。また根が赤いものは寒さに当たることによって変色しているものなので、根が赤いものはさらに甘くておいしいほうれん草と言えます。
2-2-3小松菜
葉や茎にハリがあり、葉が内側に巻いているものがおすすめです。またほうれん草同様に根や茎が太くてしっかりとしているものを選び、緑色が鮮やかなものを選びましょう。
3.冬野菜の美味しさ長持ち!正しい保存方法について
せっかく美味しい冬野菜を選んで購入してきても、自宅での保存方法がイマイチだとせっかくの美味しさも半減されてしまいます。そこで美味しさを自宅でも保つ保存方法についてご紹介します。
3-1.根菜類の葉は落とす
大根など葉付きの野菜は、保存してる間に葉が根の水分や養分を吸い上げてしまうため必ず葉は落として保存しましょう。また切り口は乾燥しやすい為、ラップで覆って全体は新聞紙で覆って冷蔵庫や冷所などで保存しましょう。
3-2.葉物野菜は立てて保存
白菜、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜は、土で育っている体制のままの保存が鮮度を保つ秘訣になります。少し湿らせた新聞紙に包んでポリ袋に入れて、ペットボトルや牛乳を真ん中で切ったものなどに立てて保存しましょう。またねぎも同様に立てて保存しましょう、ねぎも新聞紙で包むのがおすすめ。保存しやすい大きさにカットした場合は、野菜をラップで包んだり保存袋に入れましょう。
3-3.土付き野菜の土は落とさずそのままに
土付き野菜は「土で汚れるから」と思って落としてしまう人もいますが、必ず土は落とさず保存しましょう。水で洗うのは野菜の傷みに繋がるので論外です。土は野菜の水分や栄養をそのまま保存してくれる作用があるとされていますよので、土付きのまま新聞紙に包んで保存したり、土に埋めたりするとより長く保存できます。
4.冬野菜に少し手を加えて美味しく保存
購入してきた野菜をそのまま保存せず、少し手を加える事によって次の調理が簡単になったり美味しい味をさらに長くキープする事が出来ます。
4-1.冷凍保存
大根はすりおろして冷凍する事が出来ます。使う分ごとに保存しておけば、魚やあえ物などに手軽に大根おろしを添える事が出来ます。またほうれん草や小松菜などは一度ゆでてから冷凍保存しておくと、調理に青みが欲しい時にもさっと使う事が出来ますね。
4-2.やっぱり美味しい漬物
冬の野菜は甘みや旨味が凝縮しているので、冬はやっぱり漬物を食べたいものですよね。冷蔵庫でそのまま野菜を保存しても良いですが、漬物を付ける時に使用する塩分によってさらに野菜の保存性をアップする事が出来ます。一度にたくさん漬けておけば、いつでも食卓に並べる事が出来ますね、
塩のみでシンプルに漬けても美味しいですし、鷹の爪、昆布、柚子を加えてアレンジしても良いでしょう。塩を控えめにして付ける浅漬けにすると、半日くらいで漬けあがりますしサラダ感覚でポリポリと食べる事が出来ますよ。
まとめ
冬に備えてエネルギーを蓄えている冬野菜は、糖度がアップしておりこの時期しか味わえない旨味が凝縮されています。冬野菜の目利きポイントや美味しさ長持ちの保存方法を上手に活用し、また冬しか味わえない野菜の美味しさをシンプルに味わうにはやはり漬物がおすすめです。他の時期との味の違いは驚くこと間違えなしです、今年は冬野菜で美味しく健康に冬を乗り切りましょう!
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