紫玉ねぎには、いつも食べている白い玉ねぎとは違う「おしゃれな食べ物」というイメージがあります。カフェのランチやデリのサラダなんかに紫玉ぎが入っていると、見た目も色鮮やかでワンランクおしゃれなサラダの印象となるでしょう。
いつもの素材がカラフルなだけなのに、見た目の印象は大きく変わります。家でもぜひ、紫玉ねぎのサラダを作ってみましょう。今回は、友達との持ちよりご飯や、お家ご飯のイメージをアップさせてくれる作り置きおかず、紫玉ねぎの酢漬けを中心に紹介します。
1.知っているようで知らない、紫玉ねぎとは
まずは紫玉ねぎの概要を見てみましょう。
薄皮が紫色をしているので「紫タマネギ」と呼び、別名「レッドオニオン」ともいいます。辛みが少ないので、サラダなどの生食にむいており、彩りもきれいになります。日本では「湘南レッド」が代表品種です。
基本的には、普通の玉ねぎと大きな違いはありません。ただ、見た目に特徴があるように、薄皮が赤くなっています。これにより、サラダやマリネにすると見た目の色合いがとても良くなるのです。
1-1.実は栄養価の高い食材
紫玉ねぎも普通の玉ねぎと同じように栄養価の高い食材です。まず、玉ねぎには独特の辛みがありますが、それは「硫化アリル」と呼ばれる成分が含まれているためです。硫化アリルは肉や魚の臭みを消す働きがあるほか、消化液の分泌を促し、血液をサラサラにする働きがあります。また、新陳代謝を促し、高血圧や糖尿病を予防する効果もあります。
また、紫玉ねぎの赤色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンによるものです。アントシアニンは、摂取することで目の疲れを予防し、美肌効果にも期待ができます。そして、酸味のあるものと合わせると、アントシアニンはさらに綺麗な色に発色するので、マリネなどに向いているのです。
参照https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/onion3.htm
1-2.生食でないとダメ?
紫玉ねぎが使われているレシピなどを見ると、その多くがサラダやマリネといった「生食」として活躍しています。特に生食でないといけない、ということはありません。しかし、一般的な玉ねぎよりも甘みがあり、刺激や辛みが少ないため、生で食べるには向いているのです。
また、紫玉ねぎの色の素になるアントシアニンは、お酢やドレッシングに混ぜることにより、さらに色鮮やかになります。その特徴を生かすためにも、生食が向いているでしょう。ただもちろん、煮物や炒め物にも使えます。火を通しても十分美味しく食べられますが、紫玉ねぎならではのキレイな色合いは落ち、やや茶色っぽく変化してしまうでしょう。
2.紫玉ねぎを使ったおすすめレシピ
2-1.紫玉ねぎの甘酢漬け
- 紫玉ねぎ 2個
- 塩 少々
- 甘酢材料 お酢大4 砂糖大3 塩小さじ2
作り方
- 紫玉ねぎは薄切り、塩を加えて揉み込み5分ほど置く
- 1を軽く水で洗い、水気を絞っておく
- 甘酢の材料を混ぜ合わせる
- ビニール部うろに2を入れ、そこに3を注ぎ入れてよくもみ込む
- 冷蔵庫で2時間ほど寝かせて完成
紫玉ねぎと甘酢を混ぜ合わせただけの、シンプルな甘酢漬けです。このまま食べてももちろん美味しいですし、肉料理の付け合わせなどにも使えます。たくさんの量を作っておけば、サンドイッチに入れたり、サラダの材料として加えたりすることもできます。
2-2.ガーリック風紫玉ねぎのサラダ
材料
- 紫玉ねぎ 4分の1
- ほうれん草 1束
- ミニトマト 4個
- ベーコン 4枚
- 温泉卵 1個
- ドレッシング材料 醤油、玉ねぎドレッシング、すりおろしにんにく 各大さじ3
作り方
- 紫玉ねぎは薄切りスライス、ミニトマトも薄切り、ベーコンは1.5センチ幅に切っておく
- ほうれん草は下茹でしてざく切りにしておく
- フライパンでベーコンを焼く
- 3に2を入れて軽く炒め合わせる
- 4に混ぜ合わせたドレッシングを注ぎ、軽く混ぜ合わせる
- 5を器に移し、紫玉ねぎ、ミニトマトを器に盛り、温泉卵をのせる
このサラダは、フライパンで炒めたものが中心であり、紫玉ねぎは飾りとしてベーコンやほうれん草を引き立てます。火の通ったベーコンとほうれん草は、生のシャキシャキとして紫玉ねぎと非常に相性が良く、とても美味しいです。サラダでありながら、主役級の料理としても活用できる1品です。
2-3.見た目がキレイ!紫玉ねぎのドレッシング
- 紫玉ねぎ 1個
- リンゴ酢、もしくは穀物酢 大さじ3
- サラダ油 大さじ2
- はちみつ 大さじ1
- 醤油 小さじ2分の1
- 塩 小さじ1
- コショウ 少々
作り方
- 紫玉ねぎは全部すりおろし、油以外の調味料と混ぜる
- 耐熱容器に1をいれ、ラップをしてレンジで600W1分、玉ねぎに火が通るまで加熱する
- ラップを取り、粗熱が取れたら油を加えて混ぜる
- 冷蔵庫で冷やして完成
玉ねぎをすりおろすのは手間が掛かるので、フードプロセッサーやブレンダーですりおろしても良いです。その場合は、紫玉ねぎをあらかじめ1cm角に切り、油以外の調味料を入れ、一気にブレンダーしていきましょう。
できあがったドレッシングはアントシアニンの色合いが美しく、見た目がキレイな紫色のドレッシングになります。お酢を混ぜることにより発色効果も高まるため、冷蔵庫に保管している間も色合いは保たれたままです。サラダドレッシングとして活用するのはもちろん、ステーキソースとして活用するのもおすすめです。
2-4.最後はシンプルに!紫玉ねぎだけのサラダ
材料
- 紫玉ねぎ 1個
- かつお節 1パック
- マヨネーズ 大さじ2
- 醤油 少々
作り方
- 紫玉ねぎを薄くスライスし、流水で注いで辛みを取る
- 1を絞って水けを切り、かつお節とマヨネーズ、醤油を入れて混ぜ合わせる
- お皿に盛りつけて完成
紫玉ねぎだけを使った、とてもシンプルなレシピです。辛みが苦手な方は、スライスした紫玉ねぎをレンジにかけ、軽く火を通せばマイルドな味になるでしょう。野菜が1種類でも色合いが良いため、箸休めの1品として活躍します。
3.紫玉ねぎと相性の良い具材は?
紫玉ねぎは、そのキレイな色合いに注目が集まりますが、食べ合わせを工夫することにより、効率よく栄養価を上げることができます。ここからは、紫玉ねぎと一緒に食べてほしい食材について紹介します。
3-1.硫化アリルのおかげで肉との相性はバツグン
紫玉ねぎには、一般的な玉ねぎと同じように硫化アリルが含まれています。硫化アリルはビタミンB1の吸収を促すので、肉との相性はとても良いです。特に、ビタミンB1が多く含まれている豚肉と一緒に食べると、疲労回復効果も高まります。煮物や炒め物として活用するのはもちろんですが、紫玉ねぎの場合は生食しても良いでしょう。茹でた豚肉のうえにスライスした紫玉ねぎを乗せ、冷しゃぶとして食べるのもおすすめです。
3-2.魚介類なら何でも合う
基本的に玉ねぎは、魚介類との相性が良いです。あさり、しじみ、鮭、えびなど、マリネやサラダにしても良いですし、パスタやピザの具材として一緒に合わせるのも美味しいでしょう。魚介類にはカルシウムやビタミン類が豊富であり、紫玉ねぎだけを食べるより、はるかに栄養面のバランスも良くなります。サラダやマリネを作る際にはぜひ魚介類を一品加え、見た目も栄養もアップさせましょう。
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