みそ漬けはお肉や魚、野菜をふっくらとコクのある味に仕上げてくれます。ポリ袋などをつかえば少量でもよく漬かり、おいしい料理に仕上がりますよね。たくさん味噌床を作っておけば、毎日の料理で大活躍です。
しかし、みそ漬けのみそは、使った後残ってしまうことが多いです。少量とはいえ、残った漬けダレを捨ててしまうのはもったいないでしょう。今日はみそ漬けのおすすめレシピや、残ったみそ床の活用方法などをご紹介します。
1.そもそもみそ漬けとは
みそ漬けは漬物にもありますが、肉や魚を漬け込むこともいいます。さまざまな食材をみそ床に漬け込むことで、普段とは違う味わいが楽しめるのです。
みそ床の作り方は、その地域や家庭によって違いはあるものの、一般的にはみりんや酒、砂糖などを混ぜ合わせて作り、あまじょっぱく仕上げることが多いです。これにより食材のうまみがアップし、ちょうど良い味噌の塩気や甘みによって絶妙な料理が完成するのです。
1-1.みそ床の作り方
まずはよく作られているみそ床のレシピを紹介します。
材料
- 味噌 200 g
- みりん 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
作り方
- 大きめのタッパーなどにすべての材料を入れよく混ぜ合わせる
- 冷蔵庫で半日ほど寝かす
あとは漬け込んだ材料を焼いたり煮たりするだけです。作り方はシンプルにこれだけなので、時短料理としても役立ちます。
1-2.みそ床の使い方
味噌床を使う方法は、基本的に漬け込む材料をその中に入れて、よく混ぜるだけです。ただし、肉や魚を漬け込む時には味噌の中に血が滲み出てしまうことがあります。そのためなるべくペーパータオルで包んでから、味噌床につけるようにしましょう。
漬け込む時間は冷蔵庫に1日~2日です。しっかりとした味付けを好む場合は2日を目安に味噌床に漬け込みましょう。漬け込み終わった食材は味噌を軽く落とし、グリルなどで焼きます。1日漬けただけのものなら、少々味噌が残っていたほうが美味しく仕上がります。
1-3.みそ漬けの簡単レシピ
みそ床に漬け込むことができる食材は以下の通りです。
漬け込む材料 |
料理名 |
サワラとはじめとした白身魚 |
西京焼きなど |
鮭 |
鮭のみそ漬け |
肉類全般 |
豚肉の味噌焼きなど |
野菜全般 |
キュウリのみそ漬けなど 生でも食べられる |
アボカドやチーズ、豆腐 卵など |
絶品、試す価値アリ |
つまり、ほぼすべての食材をみそ漬けとして活用することができます。
反対にみそ漬けとして合わない食材は、辛口の鮭や味付けされているお肉など。もともと塩味がしっかりと染み込んでいる素材は、みそ漬けには向いていません。ただ、チーズはみそ漬けとも相性が良く、カマンベールチーズやモッツァレラチーズなど、いろいろな種類を試してみても良いでしょう。
1-4.だし入りみそでもみそ漬けはできる?
みそは家によってはだし入り味噌を使っている人もいるでしょう。結論からいうと、だし入り味噌でもみそ床を作ることはできます。普通の味噌と同じように、みりんや砂糖を加えてみそ床を作り、いろいろ漬け込むことが可能です。
ただ、だし入り味噌でみそ床を作るのはあまりおすすめできません。理由としては2つあります。
- 味付けされている味噌なのでみそ床にするとややくどい味になる
- 麹菌が働いていないので保存の面で心配
みそ床は、味噌に含まれている麹菌が食材に染み込むことにより、肉や魚などのうま味を引き出します。また、麹菌は他の菌の活動を抑える効果もあるので、カビや腐敗を予防してくれるのです。しかし、だし入り味噌は麹菌が含まれていないことも多く、食材のうま味を引き出すことができません。みそ漬けのメリットである食材を腐らせにくくする効果も少ないので、やはり味付けされていない味噌を使った方が良いでしょう。
2.余ったみそ漬けのみそはどうすれば良い?
みそ漬けはみそ床の味噌が多いほど、漬けたあとに余ってしまいます。そのまま捨てるのにはちょっともったいないこともあるでしょう。しかし、たくさんの食材を漬け込んだみそは水分も多く、何かにリメイクすることなんてできるのでしょうか。ここからは、みそ漬けのみそをリメイクする方法について紹介します。
2-1.味噌汁に使う
残ったみそ床のみそは、味噌汁に使うこともできます。多くの食材を漬け込んだみそ床ほどうま味も増しているので、味噌汁に活用すると美味しいです。ただ、みりんや砂糖がたくさん含まれているみそ床はやや甘くなってしまうので、醤油を足すなど味を調整しましょう。
また、魚や肉を直接漬け込んだみそ床は、血が混じっていることもありおススメしません。のちに味噌汁に活用するといったことを考えると、肉や魚を漬け込む際にはキッチンペーパーで包むことが大切です。
参照 https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2196830.html
2-2.野菜味噌炒めは定番の使い方
あまった味噌は、野菜炒めの調味料として使うのがおススメです。この方法なら、多少水分が出ている使い切ったみそ床にも使えます。しっかりと火を通すことにより、みそ床に含まれている雑菌にも対処できます。
また、みそを煮詰めて水分を飛ばせば、さらにいろいろなメニューにアレンジすることもできます。たとえば水分をとばしたみそ床に顆粒だしを加えれば、みそ煮込み料理へとアレンジすることも可能です。基本的には加熱調理することを忘れないようにしましょう。
2-3.肉みそを作る
あまったみそ床とひき肉を炒めることで、美味しい肉みそを作ることもできます。
材料
- 余ったみそ床 適量
- ひき肉 適量
- お好みでネギや生姜のみじん切り
- 砂糖、みりん、しょうゆなど必要であれば用意
作り方
- 余っているみそ床の味がしょっぱい場合は、砂糖などを加えてやや甘めのみそ床にする
- フライパンにひき肉をいれて炒め、色が変わってきたら1のみそ床をいれて炒める
- お好みでネギや生姜のみじん切りも加えて炒め、完成
いろいろな素材のうまみが凝縮されているみそ床は、ひき肉と炒めることで絶品の肉みそになります。しっかりと火を通すことで保存食にもなり、冷蔵庫で1週間ほど保存することが可能です。ごはんにかけて食べるのはもちろん、野菜炒めに入れる肉代わりににもなるでしょう。
3.みそ漬けのみそ 使う上での注意点
このように、あまったみそ漬けのみそは多くの活用方法があります。しかし、何でも使える半面、生でそのまま食べるというのは危険です。ここからは、みそ漬けのみそを使う上での注意点について見ていきましょう。
3-1.そのまま食べるのはNG
みそ漬けのみそを野菜スティックのように使う人もいますが、それは作りたてのみそ床に限った話しです。野菜や肉を漬け込んだあとのみそ漬けを、生で食べることは避けましょう。
キッチンペーパーなどで材料を包んで使ったとしても、みそ床には病原菌が潜伏していることもあります。そのまま食べると食中毒を起こすリスクもあるので、みそ床を再利用する際には必ず火を通して使うようにしましょう。
3-2.繰り返し使うことはできるが順番は大事
みそ漬けのみそ床は、使ったあとにもう一度使うことはできるのか、迷う人もいるでしょう。結論としてはその量や漬け込んだものにもよりますが、みそ床は3回ほど繰り返し使うことが可能です。
しかし、肉や魚を漬け込んだみそ床は、臭いがうつってしまうことが多く、再利用するには抵抗があるでしょう。そのため、野菜や肉を漬け込みたい際には、必ず野菜を先に漬け込み、再利用するみそ床に肉や魚を漬け込みましょう。こうすることで野菜を生で食べることができ、生臭い臭いを予防することもできます。
また、肉や魚の専用みそ床と、野菜専用のみそ床を作っておけば、臭いや雑菌を気にすることなく3回ほど繰り返して使うこともできます。
3-3.はやめに使い切ることが大切
みそ床は早めに使うことが大切です。3回ほど繰り返しは可能といったものの、1度漬け込んだみそ床を1カ月も放置し、その後に何かを漬け込むというのはおススメできません。
安全性を考慮すると、みそ床は1週間以内に使い切ることが大切です。漬けたものを取り出したらすぐに次のものを漬け込む。そのように使い、1週間が経過したら野菜炒めなどにリメイクして味噌を使い切るようにしましょう。
また、いろいろなものを漬け込むと水分が出てきます。キッチンペーパーなどで拭き取ってから使うことが大切ですが、野菜炒めなどにして使う際には、染み出た水分も一緒に調理するとうま味がアップします。
4.まとめ
みそ床はいろいろな食材を漬け込むことができ、うま味をアップさせてくれます。多くのみそ床があれば、毎日たくさんの食材を漬け込むこともできますね。
しかし、あまったみそ床を捨てることには、抵抗がある人も多いです。今日紹介したレシピを参考に、ぜひ味噌汁や肉みそなどにリメイクしてみましょう。味噌を余らせることなく使うことで、美味しいみそ漬け料理が完成します。
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