おにぎりは「梅干し」を選ぼう!一日一粒で大きな健康効果

健康

みなさんはコンビニのおにぎりをよく食べますか?最近ではツナマヨやシャケなどの定番から、焼肉や揚げ物入りの具材など、種類が豊富になり選ぶ楽しみも増えました。しかしその一方、カロリーや塩分もバカにできないほど高い具材も多いようです。
次々と新しいおにぎりがコンビニに登場しますが、逆に棚から消えることのないおにぎりがあります。それは「梅干」のおにぎりです。

昔からのおにぎりのザ・定番である「梅干」、食べ続けられているには理由があるようです。ここでは梅干健康効果に注目し、梅干しの知られざるパワーを改めてご紹介します。

1.梅干を食べる人が減った理由は?

shutterstock_472686736一昔前では食卓に梅干しがある風景が一般的でした。また家庭で生の梅の実を塩漬けにし、我が家流の梅干しを作る人も多かったようです。しかし最近では家に常に梅干しがある家庭というのは減ってきています。その原因は梅干し特有の味わいや、食文化の変化があります。

1-1.ご飯のおかずは他に美味しそうなものがたくさんある

今は飽食と言われる時代、「ごはんのお供」と検索してみると、実に10万件以上の検索結果が出てきます。日本の食文化が豊かになり、昔から伝わる梅干しを始めとした漬物以外でも、ごはんに合う食材は数えきれないほど存在するようになりました。

いつしか酸っぱいだけのシンプルな梅干しは食卓から消え、いろいろな調味料や合成保存料が使われたおかずがたくさんテーブルに並ぶようになりました。しかし味のバリエーションは増えても、梅干しが持つ栄養素に匹敵したごはんのお供というのはとても少ないのが現状です。

1-2.酸っぱくて塩辛い

梅干しの味と言えば「酸っぱくて塩辛い」ことが言えます。これは単品で食べるには抵抗のある味であり、ごはんと一緒に食べないと一粒はなかなか食べきれないことが言えます。

しかし日本の欧米化した食生活では和食が減り、パンを主食とした洋食が増えてきました。酸っぱい味わいの梅干しはパンには似合わず、そうした背景もあって食卓から梅干しがだんだんと消えていきました。大人が食べる機会が減っているので、梅干しの酸っぱい味わいを苦手とする子供も増えているようです。

1-3.それでも梅干はおにぎりの人気ランキングの上位

しかしおにぎりの具で見てみると、常に梅干しは人気ランキングの上位にあります。

おにぎりの人気ランキング(http://vote2.ziyu.net/html/c199018.html)によると、最近の調査でも1位のツナマヨ、2位の鮭に続き梅干しは堂々の3位です。これは梅干しだけを食べる機会は減っても、おにぎりなら梅干しが好きと答えている方が多いことが分かります。やはり梅干しは、ごはんに合う食材として昔から日本人には人気が高いのです。

2.梅干は昔ながらのサプリメント

shutterstock_280698425梅干しを食すると医者いらず」という言葉をご存知でしょうか?梅干しには整腸作用や殺菌作用などがあり、食べることで免疫力を高めてくれる効果があります。実際昔の人たちは梅干しをごはんのお供という感覚ではなく、サプリメントのような貴重な栄養源として食べていました。

2-1.梅干は薬として利用されていた

梅干しの歴史は古く、原型とも言える梅の塩漬けが作られたのは「平安時代」です。貴族を中心に食べられていた梅干しは、その後庶民の間にも広まり、保存食として活用されました。

しかしただの保存食ではなく、とても貴重な栄養源として扱われていたようです。中でも戦国武将たちにとってはなくてはならい食材でした。戦での傷をいやすために梅干しを患部に当てたり、食中毒や伝染病の予防としても食されてきました。いわば梅干しは昔の人にとって「薬」だったのです。それほど梅干しには高い栄養素が含まれていることが分かります。

2-2.アンチエイジングや美容にも効果的!

健康効果が高いと言われる梅干しですが、実は食べることにより「美容効果」もあります。梅干しに含まれる代表的な栄養素が「クエン酸」です。これは血流を改善し、動脈硬化を防いでくれる効果があるのですが、細胞の新陳代謝を促し、アンチエイジングにも期待ができます。

また梅干しにはクエン酸の他にもマグネシウムやカリウム、鉄分、カルシウムなどの栄養がたっぷりなミネラル成分が含まれています。これらの栄養素は「美肌」には欠かせないものであり、肌をキレイに魅せたい方には梅干しは特におススメできる食品です。

また梅干しを食べると酸っぱいため「唾液」が出ますよね。この唾液にはパロチンという若返りホルモンが含まれています。たくさんの唾液を出して若返りホルモンが出る食材なんて、梅干し以外にはなかなか見つけることはできません。

2-3.免疫力を高めて病気を予防する

梅干しを食べると「免疫力がアップする」のをご存知でしょうか?いろいろな病気から体を守ってくれる免疫細胞、それにはさまざまな種類があります。中でも「マクロファージ」と呼ばれる免疫細胞はその数が多いほど病気に対する免疫力が高くなると言われています。

梅干しにはこのマクロファージを増やす働きがあり、定期的に梅干しを食べることにより免疫力をアップすることができます。またマクロファージは老廃物を体外へ排出してくれる効果もあるので、免疫力を高めるだけでなく美容効果にも期待ができます。

3.梅干が身体によい理由 

shutterstock_314235866ここまで見ても、梅干しの健康効果がいかに高いのかが分かります。しかし梅干しは美容効果や免疫力を高めるだけでなく、他にもたくさんの健康効果があるようです。その理由は梅干し特有の栄養成分にあります。

3-1.酸っぱいけれど実はアルカリ性食品

梅干しは「酸っぱい」味がします。酸っぱいというとイメージ的には酸性の食べ物かと思いますが梅干しは食品の中でも代表的なアルカリ性食品です。

実は欧米化した食生活のほとんどは酸性食品と言われています。酸性化した食品ばかりを食べると人間の体はバランスを崩し、生活習慣病などのリスクが高まります。そのためアルカリ性食品である梅干しを積極的に食べ、体内の酸性化した血液を中和させることが必要です。

例えば酸性食品の代表である牛肉のステーキ、これを100g食べたのなら梅干しを約半分食べてください。これだけでステーキの酸性を中和する作用があります。梅干しの他にもレモンやリンゴ酢を積極的に取ることで中和作用に期待ができますが、手軽にアルカリ性食品を摂取したいとなれば梅干しがおススメです。

3-2.クエン酸が疲労の原因である乳酸を分解する

梅干しの酸っぱさは、豊富に含まれているクエン酸にあります。クエン酸は生命の活動に欠かせない有機酸の一つであり、クエン酸を摂取することにより唾液を出させて消化を助け、食欲を増進させる効果があります。

また人間の体は過酷な運動や労働をすることにより血液中に乳酸がたまります。この乳酸が蓄積された状態ほど疲労感を感じ、普通に休んだり眠ったりするだけではなかなか乳酸を減らすことはできません。

しかしクエン酸にはこの乳酸を分解する作用があり、疲労を感じたときに梅干しを食べることで体内疲労の回復を助長してくれるのです。さらにクエン酸には新陳代謝を高め、体内に入り込んだ細菌の繁殖を抑えてくれる効果もあります。梅雨時期のお弁当に梅干しをいれると食中毒を防いでくれるというのは、このような理由があるからです。

3-3.血液をサラサラにして動脈硬化や老化を予防する

さらにこのクエン酸は、ドロドロ血液の原因である酸性を中和させ、血液をサラサラにしてくれる効果があります。クエン酸は先ほど乳酸を分解させる効果があると述べましたが、血液中の乳酸が減ると、血液は酸性からアルカリ性へと変化します。そうした過程を経ることにより、血液の流れが良くなり動脈硬化を予防することもできます。

また血流が良くなるということは老廃物の蓄積を防ぎ、新陳代謝も良くなります。そうなると結果的に肌のツヤやハリにも効果が表れ、梅干しを日常的に食べることにより老化を防ぐこともできます。

4.まとめ

shutterstock_477646006梅干しは血液をサラサラにし、動脈硬化を防ぎ身体の免疫力も高めてくれます。アルカリ性食品であることから、普段は外食が多くてどうしても食生活が酸性になりがちだといった方にもおススメしたい食品です。

また最近の梅干しは「減塩」されていることが多く、一日一粒食べても摂取する塩分はわずか1グラム以下ということが多いので、塩分に関してはさほど気にしなくても大丈夫でしょう。

そのまま食べるにはちょっと酸っぱい梅干しですが、漬物の味付けにしたりドレッシングに混ぜたり、ちょっとした工夫で食卓に添えることもできる食材です。今日から健康や美容に効果の高い梅干しを、ぜひ意識して食べるようにしましょう。

 

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