大根の美味しい季節|東京の味、べったら漬けを作ってみよう!

作り方

皆さんは、普段べったら漬けを食べますか?

べったら漬けは健康にもとても良く、昔から東京を中心に家庭に親しまれてきたお漬物です。べったら漬けは知っているけど、実は食べる機会がなくまだ食べたことがない…なんて人も若い人の中にはいるのではないでしょうか?作るのに時間も労力も、特殊な材料も必要そうなお漬物ですが、実は意外と簡単にご家庭で作ることが出来るのです!

ぜひ、大根が旬な今の季節、東京の味!べったら漬けに挑戦してみましょう。

1.べったら漬けについて知ろう

皆さんは、べったら漬けについてどれくらいご存知でしょうか?お住いの地域によっては、全くなじみがない方ももしかしたらいるかもしれませんね。でも、べったら漬けは味に強い癖もなく、とても食べやすいお漬物ですのでこの機会にぜひ食べてみていただきたいです。

まずは、べったら漬けについて基本的なところから簡単に紹介させていただきます。

1-1.べったら漬けとは

べったら漬けは、大根を米麹と砂糖で漬けたお漬物の一種です。東京では「浅漬け」という風にも呼んでいます。ほのかな甘みと、こりこりとした歯触りが美味しいお漬物で、日本では古くから親しまれています。お漬物というと塩辛いものが多いですが、べったら漬けはほんのり甘いのが特徴で、ご飯と優しい甘みの相性が抜群で昔からご飯のお供として親しまれてきました。

1-2.べったら漬けの歴史

べったら漬けの発症は、江戸時代の初めごろと言われています。江戸時代初期に、江戸の日本橋付近で行われている恵比寿講の祭礼に、周辺の農家で取れる大根を麹と飴で加工したものを売り出したのが始まりとされています。麹でその姿がべたべたしているところから、「べったら」と呼ばれるようになり、その名がついたといわれています。今でも毎年10月に日本橋大伝馬町界隈ではべったら市が開催され、東京の日本橋界隈の恒例行事となっています。

1-3べったら漬けの健康効果

べったら漬けは、米麹で大根を漬けます。この米麹とは、白米に麹菌を繁殖させたもので、簡単に言えば米が発酵したものです。発酵食品と聞くと、身体に良いイメージがありますよね。

その通りなのです。この米麹は、腸内環境を整えてくれる他、腸内の消化を助ける消化酵素も含まれています。腸の負担が軽減することで、腸が元気を取り戻し、環境の改善につながるわけです。ここ最近では腸内改善が健康に大きく効果をもたらすとして取り上げられていますよね。その一環で、べったら漬けにも腸内環境を良くしてくれる効果があるのです。

2.べったら漬けの作り方

では、実際にべったら漬けとはどのように作るのでしょうか?お漬物と聞くと、日も手間もかかるイメージがあり、なかなか自分で作ろうと思わないかもしれませんが、最近では簡単に手間なしで作れるレシピも沢山出ています。

2-1.まずは簡単にレシピを紹介

まずは、基本的なべったら漬けのレシピを紹介します。

大根の皮をむき、厚さ1センチくらいの輪切り、または半月切りにする。
②切った大根を塩漬けし、24時間寝かせる
③ジッパーでいいので、大根と米麹、ぬるま湯を入れまた24時間暖かい場所で寝かす。
④24時間たったら、中の水分を一旦捨て、温度を冷ます。
⑤さらに24時間冷蔵庫で保管する
⑥完成、お好みによって漬け具合を見ながら食べてください。

以上が、基本的なべったら漬けの作り方です。意外と簡単だと思いませんか?

本格的な作り方だと、5日以上は桶に漬け込み、15日ごろからが食べごろだといわれていますが、家庭で簡単に作るには上記の方法でも十分べったら漬けを楽しむことが出来ます

2-2.米麹以外でも作れるべったら漬け

米麹は、温度管理が難しい…気軽に手に入らないといった悩みから、挑戦に気が引ける方もいるのではないでしょうか。実は、米麹ではなくても、代わりに塩麹や甘酒で作ることも可能です。

甘酒の場合は、塩水で置いた後、水気を十分とり、その後甘酒に漬け込むだけなので、非常に簡単です。まずは手始めに甘酒で挑戦するのもアリですね。甘酒も米麹と同様に、健康効果が大いに認められている食材ですので、とてもおススメです。

2-3.べったら漬けの注意点

べったら漬け他の漬け物と比べて足が早いといわれています。市販のパックに入っているものでも、大体が1ヶ月ほどです。手作りする場合はもっと早くにダメになってしまうので、数日で食べきれる量にしておくか、沢山作った場合はご近所などにおすそ分けするようにしましょう。

3.べったら漬けの食べ方

べったら漬けを作ったり買ったりした場合、皆さんはどのようにして食べますか?殆どの方が、白いご飯の横に添えて、お漬物として食べますよね。それで十分美味しいです。そのうえで、ちょっと上級者向きのアレンジレシピも併せて紹介させていただきます。

3-1.基本的な食べ方

基本的には、買ったものも作ったものもどちらも、完成したらそのまま水で洗わずにいただきます。たまに、米麹のお米の粒やねっとりとしたところが気になって、洗ってしまう人がいますが、洗う必要はありません。洗ってしまうと、栄養やうまみも逃げてしまいますし、足も早くなってしまいます。ついているお米などが気になる場合は、手でそっと撫でるように取り払い、そのまま食べて大丈夫なのです。

3-2.べったら漬けのアレンジレシピ

お漬物として一品あると、十分食卓を飾ってくれるべったら漬けですが、それだけでなく、アレンジレシピも沢山登場しています。普通の食べ方に飽きてしまった…そんな上級者向けの、べったら漬けの簡単なアレンジ料理も紹介させていただきます。

①切ったトマトとさっと和えるサラダ風
トマトを一口サイズに切り、べったら漬けと和える
お好みでオリーブオイルをかけたら完成
べったら漬けの風味だけでも十分美味しくいただけます。

②刺身のサーモンでカルパッチョ風
刺身用のサーモンをぶつ切りなど、食べやすいサイズに切る
べったら漬けを千切りにする
サーモンと和えて完成
こちらもレモンオイルや、オリーブオイルをお好みでかけるとカルパッチョ風になり美味しいですよ。

③千切りサラダの一部にべったら漬け
ニンジン、パプリカなど好きな野菜を千切りにする
べったら漬けも同様に千切りにする
水菜など、そのほか好きな野菜と和えて好きなドレッシングをかけて完成
べったら漬けの量によっては、そのまま食べてもべったら漬けの風味で美味しいサラダになります。

3-3.おススメアレンジ方法

具体的なアレンジ方法を紹介させていただきましたが、べったら漬けは、基本的にはお好きな方法で食べて頂いて十分に楽しめます。ご飯のお供として食べるのが一番一般的な食べ方ですが、大根なのでサラダなどにアレンジしやすいのがポイントです。普通の食べ方にちょっと飽きてしまったり、沢山作ってしまって漬けをちょっとリメイクしてみたいと思ったりした方は、まずはサラダなどから挑戦してみるのが良いでしょう。

4.まとめ

いかがでしょうか?昔から家庭料理に慕われているべったら漬け。意外と簡単に作れて身体にいいとなるとぜひ毎日の食事に取り入れたいですよね。今はレシピサイトなどでも沢山のアレンジ料理が出ていますので、ぜひ、大根が美味しいこの季節にべったら漬けづくりに挑戦してみてください。

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