カブや生姜だけではもったいない!甘酢漬けで旬の野菜を美味しく食べよう!

作り方

みなさんの食卓には「甘酢漬け」がありますか?夏はミョウガや生姜、冬はカブや大根など。食欲がないときや、疲れた時に甘酢漬けを食べると体がホッとして温まり、疲労回復といった効果にも期待ができます。
旬の野菜を漬ければ栄養満点であり、お酢の効果からとっても日持ちもするのです。そんな体に良い甘酢漬けをぜひ自宅で作ってみましょう。

1.甘酢漬けの糖分や塩分が気になる?

shutterstock_378807961他の漬物と違い、甘酢漬けは「甘酸っぱい」のが特徴です。塩辛くない分子供から大人まで楽しめる味ですが、その甘さゆえ糖分やカロリーが気になる方もいるようです。また素材によっては意外と塩分が入っていることもあります。気になるその素材をチェックしてみましょう。

 1-1.他の漬物と比べると糖分とカロリーは高め

まずは気になる甘酢漬けの糖分を見てみましょう。ここでは甘酢漬けの代表である「らっきょう」を例に見てみます。

らっきょう100g当たりの当分は25.9g。それに対し漬物の代表ともいえるたくあん漬けは1.8gです。こうしてみるとやはり糖分が多いことが分かります。

またカロリーで見ても、平均的に食べる5粒のらっきょうのカロリーは41kcal、たくあん二切れは10kcalになります。カロリーや糖分だけで見ると漬物の中では比較的高いのは否めません。

しかし「からし漬け」にも結構な量の糖分が入っているのをご存知でしょうか。例えばナスのからし漬け100gには26.5gもの糖分が入っており、らっきょうよりも多いのです。からし漬けは辛味や塩味も利いているのでまさかそんなに糖分が入っているとは思わないでしょう。その点甘酢漬けは甘み強く、食べながら「そろそろこの辺でやめておこう」とセーブの利く味とも言えます。

参考 漬物の糖質量ランキング(http://tst.japan-topics.com/archives/3273)より
   簡単!栄養andカロリー計算(http://www.eiyoukeisan.com/)より

1-2.意外と塩分は低い!?

では甘酢漬けの塩分はどうでしょうか。こちらもらっきょうを参考に調べてみました。その結果らっきょうに含まれる塩分は2.2g、キュウリのぬか漬けは5.3gとなり、らっきょうの塩分はぬか漬けの約半分です。味の予想通り、塩分は意外と低いことが分かります。

しかし葉野菜の代表である「野沢菜漬け」と比較してみると、野沢菜漬けの塩分は1.5g。らっきょうよりも少ないことが言えます。この他にも浅漬けなどと比べると塩分はらっきょうのほうが若干高めです。美味しいらっきょうの甘酢漬けを作るには、塩分は必要不可欠なのです。

らっきょうの一日のおススメ摂取量は4,5粒と言われており、たくさん食べ過ぎると塩分もたくさんとることになります。らっきょうをはじめとした甘酢漬けは、やはり小鉢一皿分が良さそうです。

2.自分で漬ければ手軽で健康的

shutterstock_312270107このように甘酢漬けには糖分も塩分も割としっかり入っていることが多く、味付けの濃い市販の甘酢漬けにはさらに多くの糖分などが含まれているのが分かります。

ならば糖分も塩分も控えめに、自分で甘酢漬けを作ってしまいましょう。手軽にできてとっても健康的です。

2-1.お酢に含まれるクエン酸の健康効果

まず甘酢漬けには「お酢」が欠かせません。お酢には酸っぱさを出すクエン酸が豊富に含まれています。

クエン酸は体内に摂取することにより、血液中の酸素を取り入れやすくしてくれます。また血行を良くし、疲れの原因である乳酸を溜まりにくくしてくれるのです。お酢に疲労回復の効果があるというのはこうした理由があるからです。

またお酢にはクエン酸の他にもアミノ酸が含まれており、疲労回復や殺菌作用、冷え性改善や美肌作りにも効果的です。お寿司にガリの甘酢漬けが添えられているのは、生臭さを消し、殺菌効果による食中毒を防ぐ目的もあります。

こうしたことからお酢は体にとって良いことづくしと言えるでしょう。そのまま飲んでも健康的ですが、実際にそのままお酢を飲むのは難しいと言えます。甘酢漬けはそんなお酢を積極的に摂取できる健康的な食べ物です。

2-2.基本の甘酢漬けのレシピ

まずは基本になる甘酢作りを覚えましょう。

材料は砂糖とお酢を同量、塩を少々です。2人分の甘酢漬けを作りたい場合は

砂糖 大さじ3
酢 大さじ3
塩 小さじ1

この分量を混ぜ合わせることで甘酢は完成です。これにお好みでレモンや白ワイン、刻んだ赤唐辛子などを少々入れても良いです。定番のらっきょうをや新ショウガをつけても良いですし、玉ねぎやキャベツなどの常備野菜もおススメです。浅漬けを作るときと同様に、甘酢漬けも基本的には生の野菜を漬け込むことができます。

もっと時間を短縮したい場合は市販で売っている甘酢漬けの素を使っても良いでしょう。ただ甘みや塩味が濃いと感じる場合もあるので、市販の甘酢漬けの素に、さらにお酢を加えて味をマイルドにしてあげる方法もおススメです。

 2-3.甘酢漬けの賞味期限

甘酢漬けは大量に作って長期保存も可能です。ただ手で触れている分、雑菌が繁殖しやすいので自家製の甘酢漬けは早めに食べた方が良いでしょう。分量にもよりますが、一か月以内には食べることをおススメします。

ただ手で直接ふれないように調理をしたり、煮沸消毒した瓶詰めにて保存をした場合はお酢の殺菌効果により数か月保存することも可能です。中でもらっきょうは日持ちする食材であり、解毒作用もあるため半年以上の保存は可能です。ちなみに市販のらっきょう漬けは、3,4か月の消費期限で売られていることが多いようです。

3.甘酢漬けでいつものメニューに一工夫を

shutterstock_350715545甘酢漬けはそれだけで食べても十分に美味しい料理ですが、甘さを感じる分少々飽きてしまうこともあります。しかし程よい甘みと酸味がある分、多くの料理に加えてアレンジする方法もあります。

 3-1.稲荷ずしや海苔巻きを美味しくアレンジ

例えば「生姜の甘酢漬け」はお稲荷さんの脇にちょこんと添えられていることの多いお漬物です。しかしこの甘酢漬けをお稲荷さんの中身のごはんに加えることにより、より味が引き締まって美味しく食べることができます。

具体的に言うと甘酢漬けと 梅ふりかけの定番である「ゆかり」をごはんに混ぜてみてください。生姜の甘酢漬けでも大丈夫ですが、おススメは切り干し大根の甘酢漬けです。たったこの二つを混ぜるだけでお稲荷さんの中身は完成です。またこのレシピは海苔巻きにも応用でき、甘酢漬けとゆかりを組み合わせることによりおにぎりの具材としても活用することができます。

 3-2.酸っぱいものが苦手な人でも食べられる甘酢漬けレシピ

また何が材料であれ、甘酢漬けの味そのものが苦手…という方もいます。そんな方には甘酢漬けを材料とした料理を作っちゃいましょう。

おススメは甘酢漬けの代表である生姜の甘酢漬けを、豚肉と炒める調理法豚バラ肉に塩こしょうをし、フライパンで焼きます。次に甘酢しょうがを入れ、ついでにその汁も少々入れちゃいましょう。仕上げに醤油を垂らしたら完成です。味付けは不要、これだけで不思議と美味しい生姜焼きのような料理が完成するのです。

またお酢のアクセントがある甘酢漬けは、チャーハンや野菜炒めに入れても美味しいアクセントになりま。苦手な人だけでなく、たくさん作ったときはぜひ入れてみてくださいね。

 3-3.漬けおわった甘酢は料理で再利用

甘酢漬けはたくさんの甘酢に漬ける料理です。具を食べてしまうとその甘酢が余りますよね。捨ててしまってはもったいないです。

まずおススメの利用方法その1、肉や魚の下味に浸けてみてください。生臭さを減らし、うま味をアップさせる効果があります。

その2、酢飯の代わりに使えます。お稲荷さんやちらしずしを作る時にご飯に混ぜ合わせればとっても美味しいです。通常の酢飯用のお酢より、野菜の栄養成分を含んでいるのでさらに栄養価は高いです。

その3、和風しょうゆダレに混ぜ合わせ、片栗粉でとろみを出せば酢豚の味付けになります。また豚肉と炒めるだけでも先ほど紹介した生姜焼きが簡単にできちゃいます。

まとめ

shutterstock_235631083カレーやお稲荷さんの付け合わせについてくる、らっきょうや生姜などの甘酢漬け。普段はすっかり脇役料理としての印象が強いですが、体にはとっても良い効果がたくさんあることが分かりました。

また市販の簡単にできるお酢を使えば、どんな野菜でも簡単に甘酢漬けができます。日本人のお酢の摂取量は昔に比べ減っていることもあり、意識して積極的に取っていきたいものです。
野菜の栄養も効率的に取ることができ、お酢の栄養もしっかり摂取することができる甘酢漬け、これからは脇役とは言わず主役料理のようにたくさん作り、毎日の食卓に添えてみてはいかがでしょうか。

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