贅沢に味わう皮つきのスイカ あまった皮も漬物にして最後まで美味しく

スーパーのフルーツコーナーでは、ずいぶん前から小玉のスイカばかり見るようになりました。バスケットボールみたいに大きいものを見かけるのはお盆の時期くらいかもしれません。大人数で食べていた大きなスイカは今では生産者も少なくなっているようです。

みずみずしくて甘い果肉を味わった後に残るのは、ずっしりと重い皮の部分です。皮が余るのは面倒なので、一玉のスイカを買う人が減ったともいえるでしょう。しかし、この皮も工夫をすれば美味しく食べることが可能です。今回は、スイカの皮を捨てずに、ひと手間かけてお漬物をつくってみましょう。

1.スイカは漬物になるって知ってた?

スイカと言えばカットして、そのまま美味しく食べるイメージがあるでしょう。しかし、スイカは工夫次第でお漬物として食べることができるのです。しかも、スイカの漬物はバリエーションが豊富であり、好みの味付けで楽しむことができます。

1-1.スイカは実は野菜の仲間

そもそも、なぜスイカが漬物として作ることができるか。それは、スイカが野菜の仲間だからです。そもそも野菜とは、

野菜とは「食用の草本植物の総称」で、「主に葉や根、茎、鼻、つぼみ、果実を副食として食べるもの」。
草本植物とは、茎と葉を持ち、果実がなった後地上部がすべて枯れる植物のこと。

参照http://morigasuki.net/archives/151.html

となっています。スイカは木になるものではなく、ツル性の植物なので、上の定義でも野菜に当てはまることができます。これと同様に、イチゴやパイナップルも野菜に当てはまります。ただ、これらのものはすべて青果売り場などでは果物に指定されることが多いでしょう。野菜にしては糖度が高く、食べるシーンもおかずとしては向いていないからです。

それでも、とくにスイカはキュウリやかぼちゃなどの「ウリ科」に指定されており、皮に近い部分はさっぱりとした味わいが楽しめます。この皮に近い部分を使い、美味しい漬物を作ることができるのです。

1-2.スイカは夏バテ防止の王様

夏に収穫するスイカは、まさに暑い夏に食べてほしい栄養豊富な果物(野菜)です。スイカはカリウムを多く含み、利尿作用があり疲労回復効果に期待できます。また、カリウムは身体にたまった塩分を放出する役割もあります。汗をたくさんかく夏は、ついしょっぱいものをたくさん食べることも多いでしょう。そこでスイカを食べることにより、体内にナトリウムを蓄積させることを予防し、老化予防にも効果的なのです。

また、普段私たちが食べる赤い果肉には、βカロテンとリコピンが大量に含まれています。βカロテンは身体の免疫力をアップさせる効果があり、ガン予防にも役立ちます。そしてリコピンといえばトマトが有名ですが、スイカにも多く含まれているのに注目です。リコピンには抗酸化作用があり、風邪予防、美肌効果、体力アップに期待ができます。夏にスイカを食べることは、疲労回復を促し、夏バテ予防に期待ができるのです。

  1-3.実はスゴイ!スイカの皮に含まれている栄養

スイカは赤い部分だけを食べる人も多いかと思います。確かに赤い部分は甘みが多く、白い部分に行くほど味は薄くなるでしょう。しかし、スイカの白い部分も豊富な栄養素が含まれているのです。スイカには「シトルリン」と呼ばれる成分が含まれています。

シトルリンとは、スイカに特化して含まれる栄養成分であり、美容効果が高いといわれています。シトルリンを摂取することにより、血流を改善する効果があり、抗酸化作用に効果があるため肌の保湿に役立てることができるのです。しかも、シトルリンはスイカの赤い部分にも含まれているものの、皮に近い部分にはその2倍も含まれています。スイカの皮はつい簡単に捨ててしまう人も多いのですが、シトルリンの存在を思い出し、ぜひ皮の部分を漬物にして楽しんでみましょう。

参照http://subserveinformation.com/suica-peel

2.いよいよ実践!スイカの漬物を作ろう

スイカの漬物は、基本的に革に近い白い部分をカットして使います。緑色の皮はさすがに硬すぎて食べることはできず、返って赤い身の部分は甘すぎて柔らかいこともあり、漬物には合わないのです。皮つきのスイカを買ったら、ぜひ甘みのない白い部分をカットして、漬物を楽しんでみましょう。

2-1.スイカの中華風漬物

材料

  • スイカの皮4分の1玉
  • 調味料 米酢大さじ3 砂糖大さじ3 しょうゆ大さじ3 ごま油小さじ2分の1 いりごま大さじ1
  • ショウガの千切り2分の1かけ

作り方

  1. スイカの緑色の部分を切り落とし、白い部分を食べやすい大きさにカットする
  2. 調味料を混ぜ合わせる
  3. 保存用袋に1と2をいれて揉みこむ
  4. 冷蔵庫で半日ほど寝かせて完成

もともとウリ科のスイカは、中華風の味付けととても相性が良いです。ごま油の分量をお好みで増やし、風味をさらに増しても良いでしょう。赤い部分が少し残っている状態のほうが、甘みも増してさらに美味しいです。

2-2.スイカの浅漬け

材料

  • スイカの皮 適量
  • ショウガ 一かけ
  • 浅漬けのもと スイカの皮に合わせて適量

作り方

  1. スイカの皮の部分は緑色の箇所を厚く剥き、白い部分だけにする
  2. さらに食べやすい大きさにカットする
  3. ショウガは千切りにする
  4. 保存用ビニール袋に1と3、浅漬けのもとを適量入れてよく揉みこむ
  5. 1時間ほど寝かせて完成

市販の浅漬けのもとがあれば簡単にできるお手軽レシピです。漬け込む時間が少なければ、シャキシャキする食感を楽しむことができます。逆に漬け込み時間を増やせばシャキシャキ感は減るものの、しっかりと味がついて美味しい浅漬けになります。また、少し味が濃いと感じた場合は、キュウリなどを加えても美味しいです。

2-3.シンプルなスイカの漬物

材料

  • スイカの皮 8分の1個分
  • 塩、塩昆布 各小さじ2分の1

作り方

  1. スイカの皮は緑の部分をしっかりとカットし、食べやすい大きさにカットする
  2. ビニール袋に1を入れ、塩と塩昆布を入れてよく揉みこむ
  3. 冷蔵庫で半日ほど寝かせて完成

基本的に塩と塩昆布だけで作るお手軽レシピです。スイカを食べ終わって余った皮があったら、箸休めの一品として作ってみましょう。このレシピでは塩の分量はとても少なめなので、好みで調整しましょう。ただ、あまりにも塩を入れるとスイカの皮は塩分を吸収しやすいので、しょっぱくなってしまいます。

3.漬物以外にもある!スイカの皮のレシピ

スイカを食べる際のデメリットとして、食べ終わったあとの皮が余る、ということがあります。そのため、スーパーではカットフルーツのパック詰めが売れており、皮を捨てる手間を省いているのです。しかし、旬の時期にはぜひ皮つきの果物を買い、その香りや風味もしっかりと味わってほしいものです。スイカも皮つきを購入し、ぜひ漬物以外のレシピにも挑戦してみましょう。

3-1.スイカの皮のきんぴら

材料

  • スイカの皮の部分 2分の1個
  • 醤油 大さじ3
  • 砂糖 大さじ2
  • ごま油 適量

作り方

  1. スイカの皮は緑色の固い部分をそぎ、白い部分と赤実のついた部分を使う
  2. 1を千切りにする
  3. フライパンにごま油を敷いて火をつける
  4. 2を入れて透明になるまでよく炒める
  5. 醤油と砂糖を混ぜ合わせ4に入れて汁けがなくなるまで炒める

スイカは赤い果肉の部分があった方が、甘みを増やすことができるので、きんぴらの際にはおすすめです。こげないよう、火を通す際にはフタをして蒸らしても良いでしょう。

3-2.スイカのピクルス

材料

  • スイカの皮の部分 2分の1個
  • ピクルス液 穀物酢200g みりん200g 砂糖40g 塩20g ショウガ1かけ

作り方

  1. 鍋にピクルス液の材料をすべて入れ、ひと煮立ちさせる。
  2. 1を火からおろし、粗熱を取る
  3. スイカの皮は固い部分を取り除いて白い場所を食べやすい大きさにカットする
  4. 密閉容器に2と1を入れて冷蔵庫で半日ほど寝かせて完成

スイカはお酢との相性も良く、ピクルスにするのもおすすめです。賞味期限は冷蔵庫で1週間ほど、それ以上過ぎると発酵が始まってしまうので注意しましょう。

まとめ

スイカを1玉購入すると、食べた後の皮の処理が大変です。捨てるにしろ水分を多く含んだスイカの皮は、ゴミ袋を重くし、夏は特に腐りやすいでしょう。そんなスイカの皮を活用し、漬物などにしてはどうでしょう。スイカの皮には「シトルリン」をはじめとした多くの栄養が含まれ、美容や健康に役立ちます。また、スイカの皮が活用できれば、あと一品ほしいといったときにも大活躍です。これからはスイカの皮を捨てず、漬物やピクルスにアレンジし、食卓を華やかにしてみてはいかがでしょうか。

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