お米が一番おいしい季節、彩りきれいで上品な「漬物寿司」はいかが?

京都の有名漬物店のお寿司が話題になっています。その名も「漬物寿司」です。お寿司のネタはもちろんお漬物がメインであり、一つ一つ丁寧に握られてお皿に盛られた漬物のお寿司はとてもきれいで美味しそうです。

でもお店のようにお寿司を握るのはちょっと大変かもしれません。それなら、混ぜ混み寿司に挑戦してみてはどうでしょうか。今日は見た目もキレイで栄養も豊富な、漬物寿司について見ていきましょう。

1.漬物寿司とは

漬物寿司は、簡単にいうとすしのネタが魚介類ではなく、漬物で作られたお寿司です。ぬか漬けや浅漬け、べったら漬けなど、アレンジ次第で何でもできます。お寿司ならではのシャリを作り、その上にネタとなる大きさの漬物を乗せれば、即席で漬物寿司の完成です。ただ、あまりにも古くなった漬物を使ってしまうと、見た目も茶色っぽくなり、味も濃すぎるかもしれません。どうせ漬物寿司を作るのなら、見た目も華やかな色合いにして、シャリの酢飯と合うような漬物を選んだほうが良いでしょう。

1-1.漬物寿司の由来は?

漬物寿司の由来はよく分かっていません。しかし、見た目が華やかで、味も上品として有名な「京漬物」が、お寿司のシャリの上に乗せたところから評判を呼び、徐々に真似する漬物店が増えてきたようです。ランチメニューとして提供したり、お土産として販売したりしていることも多いです。大根、キュウリ、しば漬けといった色鮮やかな漬物を使い、見た目も非常に色鮮やかなお寿司になっています。軍艦もあればにぎりのお寿司もあるので、自分の好みを見つけてみてはいかがでしょうか。

1-2.ふつうのお寿司をオマージュしていると話題も

また、漬物寿司が有名になったのは、ふつうのお寿司と見た目がさほど変わらないという点です。

例えば、ある店で売られている漬物寿司は、数の子のにぎりに見えますが、うえに「白菜の浅漬け」が添えられています。白菜の色合いや繊維が一見すると数の子のお寿司にみえて、とても美味しそうです。そして、たまごのお寿司に見えるのは「長いも」の漬物です。長いもに海苔をのせ、いかにも卵のお寿司に似せているのがかわいらしいです。

このほかにも、イクラの軍艦はしば漬けの軍艦、サーモンのにぎりは赤大根のにぎり、イカのにぎりはカブの漬物といった具合に、売られている漬物寿司は一般的なお寿司に似ているのが特徴です。自分の好きなお寿司だと思って口に入れると、違う味わいに思わずビックリするでしょう。

2.漬物寿司を作ろう

漬物寿司は、魚介類を生で食べるのが苦手な人でも手軽に食べることができます。また、トロやウニといった素材に比べると、コスト的にも安いのが魅力でしょう。ではさっそく、家でも簡単に作ることのできる漬物寿司のレシピを見ていきましょう

2-1.ぬか漬けで作る漬物寿司

材料

  • お好みのぬか漬け ナス、キュウリ、ゴーヤ、パプリカ、大根、ニンジン など何でも
  • ごはん 茶碗1杯分
  • すし酢 大さじ1

作り方

  1. ごはんとすし酢を混ぜ合わせ、10個分ほどのちいさなシャリを握っておく
  2. ぬか漬けを1のシャリの大きさに合わせてカットし、上にのせる
  3. お好みで三つ葉を乗せたり、細く切った焼きのりを巻いて完成

漬物寿司は、シャリと上に乗せる漬物さえあれば簡単につくることができます。料亭で出されるような色鮮やかな種類をそろえるのは難しいかもしれませんが、それでも「たくあん」「しば漬け」「きゅうりのぬか漬け」があれば、あっという間に3色の色とりどりな漬物寿司ができるでしょう。

2-2.ラップを使って押し寿司も

漬物寿司は、ラップを使って作ることにより、形の崩れにくい押し寿司を作ることもできます。イメージとしては、鯖寿司のような形が整った美しいお寿司です。どんな漬物でも可能ですが、ここでは巻きやすい白菜の漬物を使って紹介します。

材料

  • 白菜の漬物 適量
  • ごはん 茶碗1杯分
  • すし酢 大さじ1

作り方

  1. ごはんとすし酢を混ぜておく、白菜はキッチンペーパーで水けを切る
  2. ラップを大きめに広げ、その上に白菜の漬物を広げる
  3. 2のうえに1を広げて乗せる
  4. 巻きずしのように下からぐるぐると巻いていく
  5. 両端をキャンディーの包み紙のようにしばる
  6. 冷蔵庫で1時間ほど寝かせる
  7. ラップを広げ、均等に切り分けて完成

白菜ですべてごはんを包み込んでも良いですが、白菜のうえにご飯を乗せ、上下に分かれた状態でラップを巻いたほうが、切り分けた時にお寿司らしくなります。切った後に海苔をのせたら卵寿司のように見えますし、梅干しなどをほんの少し乗せるだけでも、とても上品な出来栄えになるでしょう。

2-3.漬物のちらし寿司

材料

  • お好みの浅漬け きゅうり、ナス、大根など、合わせて200グラムほど
  • みょうが 4個
  • サクラエビ 適量
  • すりごま 大さじ2
  • すり下ろしたショウガ 少々
  • お米 3カップ
  • すし酢70CC 
  • 仕上げのすし酢、めんつゆ、少々

作り方

  1. ご飯を固めに炊き、すし酢と混ぜ合わせて冷ましておく
  2. みょうがを千切り、ナスやニンジンは小口切り、キュウリなどは薄切りにしておく
  3. 1に2を混ぜ合わせる
  4. 3にサクラエビとすりごまを加え、よく混ぜる
  5. 味が足りなかったら、すし酢やめんつゆを加えて、味を調える

ちらし寿司の場合、小分けにして作る漬物寿司よりも、もっと簡単に作ることができるでしょう。もともと漬物には味がしっかりついているので、すし飯と混ぜ合わせることで美味しくなります。ちらし寿司として楽しむこともできますが、めんつゆを加えると火を使わない即席のチャーハンのような味わいとしても楽しめます。

3.漬物寿司のメリット

漬物寿司は、一般的なお寿司に比べるとそれほど知名度はないかもしれません。しかし、ふつうのお寿司よりも材料が手軽に入り、コストパフォーマンスも安くなることが多いでしょう。ここからは、漬物寿司のメリットについて見ていきましょう。

3-1.漬物の感触も楽しめる

特に、にぎりの漬物寿司を食べると分かることなのですが、漬物寿司は食べることによって漬物の感触も楽しむことができます。例えば、イカに似たカブの漬物を用いたお寿司の場合、手で食べることによりカブの感触も伝わることになるでしょう。カブの表面は意外とサラサラしていて、触り心地が良いのが特徴です。漬物を手で食べるという経験はまずないのですが、漬物寿司の場合はそれが可能です。きゅうりは断面に種がある、しば漬けはよく見るとナスやキュウリからできているなど、漬物寿司を食べることにより、意外な発見があるかもしれません。これは、子供の食育にとっても役立てることができるでしょう。

3-2.余った漬物でできるのも便利

漬物は、多く漬けたり、たくさん購入することにより余ってしまうことも多いです。毎日食卓に出しても、同じ漬物はもう飽きたといって家族が食べてくれないこともあるでしょう。チャーハンや炒め物の材料として混ぜても良いのですが、それだと漬物本来の味はほとんど消えてしまいます。

そんなとき、漬物寿司なら、余った漬物をリメイクするのに最適です。シャリの上に乗せることにより見た目も華やかになりますから、普段の漬物とは全く違う料理として楽しむことができるでしょう。しかも、漬物は何でも良いのがうれしいところです。漬物は本来ごはんのお供として活躍する食材なので、浅漬けでもぬか漬けでも、キムチでもからし漬けでもなんでも良いのです。もし、冷蔵庫に眠っている漬物があれば、ぜひ漬物寿司として生まれ変わらせてあげましょう。

3-3.生ものが苦手な人でも楽しめる

漬物寿司は、生ものが苦手な人でも楽しむことができます。また、一般的なお寿司よりも腐りにくいので、お弁当にも最適です。

まだ多くの生ものを食べることができないお子さんや、サバなどにアレルギーがある人、アニサキスが怖い人でも、漬物寿司なら安心です。基本的に漬物アレルギーというのはあまり聞いたことがないので、多くの人が楽しめるでしょう。また、酢飯の調味料やごはんの量を調整することにより、糖尿病などに気を使っている人でも食べることができます。漬物を添えることにより、野菜のビタミンや乳酸菌なども取れることになるので、健康的な食事のサポートにもなるでしょう。

まとめ

漬物寿司は、漬物とごはんさえあれば、簡単に作ることのできるレシピです。専門店で売っているような、あまりにもキレイな見た目は難しいかもしれませんが、それでもアレンジを加えることにより、本物のお寿司と似せることもできるでしょう。

また、たくさんの量を食べたい、もっと手軽に作りたい場合は、ちらし寿司もおすすめです。もし冷蔵庫に眠っている漬物があれば、ぜひ漬物寿司にアレンジしてください。見た目も華やかで栄養豊富なお寿司を、おなか一杯楽しみましょう。