南関東の夏の味 おいしく食べる「はぐらうり」の漬物と煮物レシピ

突然ですが、みなさんは「はぐらうり」というウリ科の野菜をご存知でしょうか。はぐらうりは見た目が大きな太いキュウリであり、味は淡白で柔らかい野菜です。昔から漬物として親しまれてきましたが、最近では漬物だけでなく煮物やスープにして楽しむ人が増えてきました。

はぐらうりは食べやすいだけでなく、丈夫で育てやすいことからガーデニングとして楽しむこともできます。今日は一度は食べてほしいウリ科の野菜である「はぐらうり」について詳しく紹介します。

1.はぐらうりってどんな野菜?

はぐらうりという名前を初めて聞く人も多いかもしれません。はぐらうりは正確には白瓜の仲間であり、見た目は大きくて太いキュウリに見えます。まずははぐらうちりの特徴について見ていきましょう。

1-1.はぐらうりは夏が旬の野菜

はぐらうりは、白瓜の仲間であり、千葉県を中心に栽培されています。収穫時期は5月から9月頃であり、夏にかけて旬を迎える野菜です。「マクワウリ」としてスーパーで売られていることも多く、とくに農家の直売所などでは夏にかけて安く売られていることも多いです。

はぐらうりは皮が緑色のものと、白っぽいいろに分かれます。食用として栽培されているものの多くは緑色をしており、果皮に細い縦縞が入っていることが多いです。大きさは直径20~30センチと大きく、直径は10センチほどあります。かなり大きめのズッキーニにも見えるはぐらうりですが、大きくてたくさん食べられること、ビタミンやカリウムといった栄養価が高いことから、昔から漬物などで需要がありました

1-2.はぐらうり その気になる名前の由来は

はぐらうりは「柔らかくて果汁がたっぷり」とした歯ごたえの野菜です。ウリ科のかなでもとても柔らかく「歯がぐらついている人でも食べられる」としてこの名前が付けられました。大きめのはぐらうりなら手で簡単に折ることができ、パリッとした歯ごたえを楽しむことができます。さっぱりしていてクセのない味わいなので、はぐらうりを始めて食べる人も抵抗なく食べることができるでしょう。クセがない分、漬物として食べることがおすすめです。とくに栽培量の多い千葉県では、浅漬けとして特産品が売られています。このほかにもぬか漬けや鉄砲漬けとして楽しむことができ、お好みの漬物野菜として活用できます。

1-3.はぐらうりはガーデニング初心者にもおすすめ

はぐらうりが売られている地域は関東地方が中心なので、そのほかの地域ではなかなか手に入れることができないかもしれません。そんなときはガーデニングで自らはぐらうりを作ってしまいましょう。

はぐらうりは「白瓜」として種や苗がよく売られています。初心者の方には苗から育てるのがおすすめです。苗は初夏に売られていることが多く、5月頃を目安に10センチ程度幅を開けて植え付けましょう。丈夫で割と虫にも強い野菜なので、野菜ポットで育てるのはもちろん、地植えにしても構いません。育苗期間およそ1カ月で、1メートル近く伸びてきます。その後2カ月ほどで実がなり、収穫後は漬物をはじめとしたさまざまな料理に使うことができるでしょう。

2.こんなにある はぐらうりのおすすめレシピ

はぐらうりは、浅漬けをはじめとした漬物に使われることが多いです。しかし、一つの実が大きく、一度に食べきるのは難しいこともあるでしょう。そんなときは炒め物や煮物にするのがおすすめです。

2-1.はぐらうりと豚肉の炒め煮

材料

  • はぐらうり 1本
  • 豚肉 100グラム
  • 合わせ調味料 砂糖大1 みりん大1 醤油大3 和風だし大1 千切りしたショウガ大1

作り方

  1. はぐらうりのワタを取り、皮をむいて乱切りにする
  2. 鍋に湯を沸騰させ、はぐらうりをいれて5分ほど下茹でする
  3. 2をざるに上げて水分を出し、冷ます
  4. 合わせ調味料を混ぜておく
  5. フライパンに油をひき豚肉を炒める
  6. 豚肉の色が変わってきたら、はぐらうりをいれて炒める
  7. 調味料を混ぜ合わせて、軽く水分を飛ばしたら完成

この炒め物は、一見すると豚肉と大根の煮物に見えます。しかし、食べてみると大根のような辛みや苦みはないため、このレシピのほうが甘みがあって食べやすいこともあるでしょう。はぐらうりはたくさんの水分を含んでいるため、下茹でしてある程度水分を飛ばすことがポイントです。いろいろな煮物や炒め物に使うことができますが、いずれも水分が大量に出てきてしまうので、調味料に水を加えないといった工夫をしましょう。

2-2.はぐらうりのスープ

材料

  • はぐらうり 1本
  • ブロックベーコン 60グラム
  • 固形コンソメ 1個
  • 水 500ミリリットル
  • 塩コショウ 適量
  • 長ネギ緑の部分 10センチほど

作り方

  1. はぐらうりは縦半分に切り、ワタを取り除いて一口大にカットする
  2. ブロックベーコンを5ミリ幅に切る
  3. 長ネギを5センチ幅にカットする
  4. 鍋に水、コンソメ、はぐらうりを入れて沸騰させる
  5. 4にベーコンを入れ、弱火で5分ほどゆでる。塩コショウを加える
  6. 最後にネギを加え、ふたをして少々味をなじませたら完了

はぐらうりは水分が多いので、スープにすると栄養が染み出し、栄養価の高いスープを楽しむことができます。淡白な味わいなので、ベーコンやソーセージとの相性も良いでしょう。お好みで溶き卵を加えると、さらに栄養バランスの優れたスープになります。

2-3.定番のはぐらうりの漬物

はぐらうりは煮物やスープで楽しむことができますが、やはり定番は漬物です。ここでは、あっという間にできる浅漬けと酢のものを紹介します。

はぐらうりの浅漬け

作り方

はぐらうりは縦にカットし、ワタを取り除きます。皮は剥かずそのままうすくスライスし、フリーザーバックに入れて塩をもみこみ、冷蔵庫で30分ほど寝かせると完成です。

はぐらうりの酢の物

同様にワタをとって薄くスライスしたはぐらうりに、お酢と砂糖、鷹の爪をお好みで混ぜてよくもみこみます。フリーザーバックに入れて冷蔵庫で30分ほど寝かせると完成です。

はぐらうりを漬物にする場合は、皮をむいてはいけません。水分含量が多いはぐらうりは、皮をむいてしまうと水分が染み出して漬物をつくることはできなくなってしまいます。いずれにせよどの漬物にも向いているので、みそ漬けやぬか漬けなど、お好みの漬物をつくることができるでしょう。

3.はぐらうりの栄養、保存法とは

最後に、はぐらうりに含まれている栄養素や、はぐらうりの上手な保存方法などを見ていきましょう。安価で手に入ることも多いはぐらうりですが、その栄養素は高く、美容効果にも期待ができそうです。

3-1.はぐらうりの栄養素

はぐらうりはウリ科の野菜なので、基本的にウリに含まれている栄養がギュッと詰まっています。

まずウリの多くにはビタミンCが豊富に含まれています。これは風邪予防や肌の乾燥を予防する効果、抗酸化作用に期待ができる栄養素です。また、カルシウムの代謝を助けるビタミンKも豊富に含まれているため、育ち盛りの子供にはぜひ食べさせて成長をサポートしてあげましょう。

そしてカリウムやカロチンなども含まれているため、高血糖や高血圧の予防に役立ちます。水分の含有量が多いため、はぐらうりを積極的に食べることにより肌の乾燥を予防し、美肌効果にも期待ができるでしょう。しかも、はぐらうりは大きい野菜なのに、そのカロリーは非常に低いのが特徴です。ダイエット中の人ははぐらうりをたくさん食べて、空腹予防に役立てることもできます。

3-2.はぐらうりの保存方法

はぐらうりはその1個が大きいため、一度に食べきれず冷蔵庫に保存したいと考える人も多いかもしれません。

一番良い保存方法は、新聞紙とポリ袋を使った保存方法です。はぐらうりを新聞紙に包み、そのうえからポリ袋をかぶせて野菜室で保存します。カットしたはぐらうりも、同様に保存することが可能です。ただ、はぐらうりはあまり日持ちしません。できれば購入した日から5日以内には食べるようにしましょう。カットした場合は、そこから水分がどんどん蒸発してしまうことがあります。

また、冷凍保存も可能です。ワタを取り除き、皮をむいてカットしたはぐらうりを小分けにカットします。それを空気が入らないようにラップでくるみ、フリーザーバックで冷凍保存しましょう。しかしカットしている間に水分が出たり形が崩れたりするので、こちらも1カ月を目安に早めに使い切った方がよいです。

まとめ

はぐらうりはあまり聞きなれない野菜ですが、実は「白瓜」としてスーパーで売られていることも多いです。やわらかくてジューシーであり、初めて食べる人でも抵抗なく受け入れることができるでしょう。

はぐらうりを名産にしている千葉県では、鉄砲漬けなどにして特産品として売られています。こうしたはぐらうりに挑戦してみるのも良いでしょう。また、はぐらうりは漬物をはじめとした簡単レシピがあるのも特徴です。売り場で見かけたらぜひ購入し、お好みの調理法でぜひはぐらうりを楽しんでみてください。