ピクルスが無くても「漬物」でOK 洋食屋風のタルタルソースレシピ

作り方

洋食には欠かせないタルタルソース、白身魚のフライにはもちろん、サラダやグラタンなどにも使われることも多いです。タルタルソースは、メインの料理にかかっているだけで見た目が良くなり、味もグッとよくなるでしょう。

ただ、タルタルソースを手作りするには「手間が掛かりそう」と思っていませんか?特に、本格的なタルタルソースにはピクルスが入っていることもあり、そんなもの家にはない、と思う人もいるでしょう。しかし、タルタルソースは卵とマヨネーズがあれば基本的な味に近づけることはできます。しかも、冷蔵庫に眠っている漬物をつかうことで、ピクルスの代わりになるのです。

1.タルタルソースは万能調味料!

タルタルソースはお酢の味をベースにした、白い濃厚なソースです。酸味があるので、脂っこいフライなどにかけることにより、さっぱりとした味わいになります。まずは、タルタルソースについて詳しくみていきましょう。

1-1.そもそもタルタルソースとは

タルタルソースは、もともと欧米で生まれたソースです。いろいろな作り方があるものの、マヨネーズに玉ねぎ、キュウリのピクルスにケッパーなどを混ぜ合わせて作られています。フィッシュアンドチップスやエビフライ、白身魚フライにかけることによりさらに美味しく食べることができます。

ちなみに、日本のタルタルソースは、ゆで卵が使われていることが中心ですが、欧米では卵が使われていないことが多いです。ピクルスを中心とした素材なので酸味が強く、ソースによっては辛味が強いものもあるでしょう。

1-2.カロリーはやや高め

市販で売られているタルタルソースを基準に見ると、そのカロリーは大さじ1杯でおよそ43カロリーです。上白糖大さじ1杯のカロリーはおよそ35カロリーなので、タルタルソースのカロリーがとても大きいことがわかります。これをフライの上にたっぷりとかけると、揚げ物のカロリーがさらに加わるので、ダイエットには向いていないソースといえるでしょう。

しかし、自分でタルタルソースを作る場合、マヨネーズの分量を少なくしたり、玉ねぎを多めに入れてかさまししたりして、カロリーをある程度抑えることは可能です。また、フライにかけるのではなく、サラダを中心に利用することにより、肥満を予防するきっかけにもなるでしょう。

1-3.市販のタルタルソースも種類が豊富

タルタルソースは一度にたくさん使うことも多いので、コストを考えると手作りをするのがおすすめです。しかし、時間がなくて市販のものを購入する場合、たくさんの種類があるのを覚えておきましょう。

まずは定番の「チューブに入った」タルタルソースです。フライにかける用に少量タイプのものが多く、値段は200円前後で買えます。そして「ビン詰めタイプ」のタルタルソースは、たくさんの具が入っていることもあり、容量も多いでしょう。自社ブランドとして売られている商品では1000円程度するものもあります。このほかにも「魚介類用」「サラダ用」といったように、用途に合わせたタルタルソースもたくさんあります。

2.タルタルソースを手作りしよう

タルタルソースは、普段からスーパーで買っているという人も多いかもしれません。しかし、マヨネーズと卵、そして残り物の漬物があれば、とても美味しいタルタルソースが完成します。ここからは、基本のソースはもちろん、各種漬物を使ったタルタルソースのレシピについて見ていきましょう。

2-1.まずは基本のタルタルソース

材料

  • ゆで卵 3個
  • 玉ねぎ 1個
  • マヨネーズ 120g
  • レモン汁 大さじ1
  • 塩ふたつまみ
  • (余っている漬物を50g程度刻んで入れる)

作り方

  1. 卵と玉ねぎを粗みじん切りにする
  2. 玉ねぎは塩を振り、水分が出たらキッチンペーパーで吸い取る
  3. 卵と2の玉ねぎを混ぜ合わせ、マヨネーズ、レモン汁、塩を加える
  4. よく混ぜ合わせて完成

このタルタルソースは、生の玉ねぎを使っているため、若干辛みがあります。気になる人は、塩を振った玉ねぎをいったん水洗いし、辛みを飛ばして水分をしっかり絞ってから混ぜ合わせましょう。

また、このレシピには刻んだ漬物を入れることにより、さらに味が美味しくなります。基本的には刻んだピクルスを50g入れると完成ですが、ピクルスがない場合もあるでしょう。次からは、実際に家にあった漬物を入れてみての感想を紹介します。

2-1.赤系の漬物、しば漬けや赤カブ

上記のタルタルソースに、刻んだ「しば漬け」や「赤カブの漬物」を入れてみます。まず、しば漬けなどの赤い色がベースになっている漬物は、タルタルソースに混ぜることで、ほんのり赤い色合いになります。タルタルソースとはちょっと違う色合いになるものの、味はとても美味しいです。まず、しば漬けの場合は塩味が濃いこともあり、味がはっきりとしたタルタルソースになります。塩の量を少しにしすることで、ちょどよいバランスが取れるでしょう。

そして、赤カブの漬物は酢漬けとして売られていることが多いので、タルタルソースにはピッタリです。もともと酸味の強い味わいなので、タルタルソースに入れても全く違和感はありません。辛味がある赤カブの漬物は、こどもが食べられない、ということもあるでしょう。そんなとき刻んでタルタルソースに入れてしまえば、料理ソースとしてパクパク食べることができます。

2-2.漬物の定番、たくあん

たくあんは、普段から冷蔵庫に入っている、という家庭も多いかもしれません。そんなたくあんも、ピクルスの代わりにタルタルソースに入れることができます。たくあんは、もともとそんなにクセのある味ではありません。そのため、タルタルソースに加えてもさほど主張せず、ポリポリした触感がとても美味しい1品となります。

しかも、たくあんの場合はもともと黄色かったり白かったりするので、タルタルソースに入れても違和感はありません。見た目も卵ベースにしたソースと変わらないでしょう。また、味によってソースの風味が変わるのも特徴です。甘みのあるたくあんなら、さっぱりとしたタルタルソースになり、塩味の強いたくあんなら、サラダにあうしっかりとした味わいのタルタルソースになります。

2-3.意外に合う!?キムチ

少し辛めのタルタルソースを作りたい、そんなときには余ったキムチを刻んで加えてみるのもおすすめです。キムチはニンニクの味も利いた辛みのある発酵食品です。少量を刻んでタルタルソースに加えることで、酸味と唐辛子の利いた、やや大人向けのタルタルソースになります。多くの量を投入すると、タルタルソースの味が消えてキムチが主張することになるでしょう。それが美味しいという人もいますが、そのあたりは好みによって分かれます。また、キムチのように香りが強い漬物でも、タルタルソースに入れることでだいぶ匂いは軽減されます。

3.タルタルソースに入れて合う漬物、合わない漬物

タルタルソースは、基本的に「卵」「マヨネーズ」「玉ねぎ」「ピクルス」といった食材で作られています。しかし、ピクルスが冷蔵庫にある家庭というのは少なく、その代わりに余った漬物を代用することで美味しいタルタルソースを作ることができるでしょう。ここからは、おススメできる漬物と、そうでないものを見てみましょう。

3-1.タルタルソースに合う漬物

  • たくあん
  • 赤カブ
  • らっきょう
  • 塩昆布
  • 生姜漬け(新ショウガなど)
  • いぶりがっこ
  • 紅ショウガ
  • ぬか漬け

基本的に、タルタルソースはどの漬物でも使うことができます。特に、らっきょうや赤カブ、新ショウガといった「酢漬け」の漬物は違和感がないでしょう。材料や量によっては、良くも悪くも酢漬けが投入されているのが分からないほどです。ぬか漬けは投入する野菜にもよりますが、基本的に水分が抜けている漬物が多いので、タルタルソースに入れても水っぽくならず美味しく食べることができます。

3-2.タルタルソースには入れにくい漬物

  • 奈良漬け
  • ワイン漬け
  • 浅漬け
  • 白菜やキュウリなど、水分の多いもの

奈良漬けは、もともとアルコールが含まれていることもあり、クセがつよいのでタルタルソースに入れるには向いていません。少量であればカサを増す意味で使うことも可能ですが、独特の風味が邪魔をしてタルタルソースには合わないでしょう。同じように、アルコールの風味が強いワイン漬けも、あまりおすすめできません。

また、浅漬けは基本的に水分が多いです。同じようにキュウリや白菜といった水分の多い漬物は、タルタルソースに入れるとべちゃべちゃしてしまうでしょう。

まとめ 料理に合わせてタルタルソースを作ってみよう

タルタルソースを作るとき、冷蔵庫に眠っている漬物があれば、ぜひ活用してください。甘いたくあんならまろやかな風味のソースに、らっきょうを使えば酸味の利いたタルタルソースを作ることもできます。

タルタルソースの味が変われば、使う料理の用途も広がるでしょう。また、漬物をタルタルソースに投入することにより、市販のソースよりもカロリーが控えめで、野菜の栄養も同時にとることができます。たくさん作っておけば、カットした野菜にかけるだけで立派な一品にもなるでしょう。栄養や時短料理に活用するためにも、ぜひ家庭でタルタルソースを手作りしましょう。

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